メルカリなどの「フリマアプリ」で、数年前から「花嫁バトン」という取り組みが流行している。名古屋市中区のウェディング専門店でも、この「花嫁バトン」が人気を呼んでいる。
実際にグッズを手にでき、出品手数料等もなく人気
人生において特別なイベント「結婚式」。ブーケやアクセサリー、ウェルカムスペースの装飾品をつくるためのDIYグッズなどは、1回しか使わないが「買う」という人も多いという。
街の人A:
新品も欲しいけど「高いな」っていうのがあったり、「1日だけだしな」というのもあったので
式の後、置き場がなくて困ったという声も聞かれた。
街の人B:
(ドレスは)購入で、この子のベビードレスに作り変えました。でも3年間何もせずに保管していたから
使い終わったウェディンググッズが新たに生まれ変わるのが、名古屋市中区の「TIARA(ティアラ)ウェディングサロン」だ。

結婚式の式場相談やプロデュースをする店だが、看板には「おゆずりマルシェ」とある。

TIARAウェディングサロンの担当者:
結婚式を終えられた花嫁さまが、そこで使用したウェディングアイテムを、次に結婚式を行われる方にお譲りしていただく
結婚式で使ったグッズを売るためのスペースを提供している。メルカリなどの「フリマアプリ」では、数年前から「花嫁バトン」と呼ばれる販売行為が流行していて、結婚式を終えた花嫁と、式を控えた女性がグッズを売買している。
TIARAウェディングサロンでは、アプリではなく実際にグッズを見たり触ることができるため人気になっている。

商品をよく見ると、グッズの横にコメントが添えられている。いつ・どの程度使用したかなどが書かれていた。

TIARAウェディングサロンの担当者:
どういったシーンでこちらのブーケが使えるのかというのも、わかりやすくなっております
使用した人からの一言メッセージも添えられていた。

結婚式を控えたカップル:
実際に(コメントを)書いていただけるのはすごくありがたいなと思って。まだつけたことがないものなので、イメージしやすくてとてもいいなと思います
ドレスやアクセサリー、式場を彩る小物など約600点を販売している。

価格は出品した「先輩花嫁」が決めているそうだ。

2022年に式を挙げ、実際にアクセサリーや装飾品を出品した加藤芽生さんは…。
出品者の加藤芽生さん:
結婚式で使ったグローブとか、ウェルカムスペースで飾ったフォトフレームとか、ちょっとした小物、20個くらいですかね。販売手数料とかもないですし、持っていくだけなので気軽にできるところがよかったです

出品や購入時に手数料がかからないため、フリマサイトなどより手軽に購入できると人気になっている。

TIARAウェディングサロンの担当者:
結婚式をやらない方が増えてきている中で、何かできないかなということで、幸せな気持ちを継承できないかなということで考えたのが、アイテムでウェディングの思いを継承していくというものです
(東海テレビ)