大規模な工場火災に、焼け跡から身元不明の遺体の発見…石川県内では2023年2月に入り火事が相次いでいる。2月の火事で亡くなった人の数は5人。火事の原因は様々だが、プロに話を伺うとコードやコンセント周りをよく確認することで防げる火事があるという。火事が発生する”発火”がどのように起こってしまうのか…未然に防ぐ方法などを秋末アナウンサーが取材した。

発火の原因はココにあった!

この記事の画像(16枚)

カメラマン:
また爆発音です

石川県では2023年2月に入り火事が相次いだ。その原因のひとつして挙げられるのが…

向山侑希アナウンサー(ニュースOA):
出火原因は多数のコードが集中したことによる電気系統のトラブルの可能性が高いことが分かりました

七尾市と中能登町、2つの火事で共通していたのは「電気系統のトラブル」だ。

秋末械人アナウンサー:
「電気系統のトラブル」によって引き起こされる火事とはどういったものなのか、そしてそれを防ぐためにはどうすれば良いのかプロに教わってきます

訪れたのは金沢市消防局。

記者:
電気系統のトラブルとはどういうもの
金沢市消防局 予防課 酒井主計さん:
目に見えるトラブルと見えないトラブルがあります。目に見えるトラブルについて紹介します

酒井さんが用意したのは一般的な延長コード。しかし内部が断線している。ここに電気を通すと…

秋末アナ:
バチッと言いました!あっ、燃えました…

酒井さん:
このように断線しているとコード自体が熱を持ち、ショートして火花を散らし、近くの燃えやすいものの火災を引き起こすことを再現しています

延長コードの上に重たいものを置くと発生する可能性があるそうだ。

酒井さん:
コードの中身の配線が内部でくっついていしまう。それで火花が出る

秋末アナ:
コードが通常のように見えても目では見えないところで異変が起きているかもしれないと言うことですか?
酒井さん:
使用状況をしっかりと気を付けていただきたい

また、大量にほこりがたまった状態のコンセントに電気を通してみると…

秋末アナ:
わー危ない、危ない!

酒井さん:
ほこりをためるとこのようになるので非常に危険です

長年、繋いだままにしてあるコンセントの状態を確認することが大切だ。

住宅用火災警報器の寿命は10年

そして、もう一つ重要なことが。
秋末アナ:
万が一、火が出た時の対処はどんなことが挙げられますか?

酒井さん:
いち早く「火災」と気づくことが大切です。住宅用火災警報器は寝室や階段への設置が義務化されている。もしも付けていなかったら付けてほしいし、10年で寿命と言われているので、点検や交換を検討してほしいです

2021年までの10年間で発生した住宅火災による死者の数は住宅用火災警報器が設置してある家としていない家では10倍の差があった。備えあれば憂いなし。この機会に、コンセントや火災警報器の点検をしてみてはいかがだろうか。

(石川テレビ)

石川テレビ
石川テレビ

石川の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。