2月20日、新潟県阿賀野市のガソリンスタンドで販売用のタンクローリーに給油していた際、誤って灯油約3000Lが漏えいした。満杯になれば給油が自動停止されるシステムが起動しなかったことが原因だった。消防が自動停止しなかった原因を調べている。

灯油が漏えい… 近くの水路に流出

記者リポート:
灯油が漏れ出たとされるガソリンスタンドの近くは、灯油のにおいが充満しています。こちらの排水溝では、油を吸着させるシートのようなものが設置されています

20日午後5時すぎ、阿賀野市榎船渡のガソリンスタンドで販売用の灯油をタンクローリーに給油していた際、誤って灯油約3000Lを漏えいしたと消防に通報があった。

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灯油は大通川につながる水路に流れ出ていて、消防などが水路に油を吸着させるオイルフェンスを設置した。

オイルフェンスを設置した業者:
向こうから油を下流に流さないようにオイルフェンスを張った。油は軽く、上に浮くので、下のほうは水だけが流れていく

水路に設置したオイルフェンス
水路に設置したオイルフェンス

ガソリンスタンドによると、タンクローリーが満杯になると、給油は自動で停止するシステムだったが、機械の不具合により、今回は自動で止まらず、漏えいしたという。

給油の際、現場に監視する人がおらず、多くの灯油が漏えいしていることに気づかなかったとみられている。

一般家庭でも、ホームタンクからポリタンクに灯油を給油する際、目を離してしまい、灯油を漏えいさせる事案が報告されており、消防は給油が終わるまで、その場を離れないよう呼びかけている。

一方、県は灯油が漏えいした現場周辺に水道取水はなく、農業取水も停止しているため、生活への影響はないとしている。

(NST新潟総合テレビ)

NST新潟総合テレビ
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