北朝鮮によるICBM(大陸間弾道ミサイル)級のミサイル発射への「対抗措置」として、自衛隊と米軍の航空機が、19日にも共同訓練を行う方向で調整していることが、FNNの取材でわかった。

複数の関係者によると、日米両政府は、航空自衛隊の戦闘機とアメリカ軍の爆撃機による共同訓練を調整していて、気象条件を確認しつつ、19日午後にも実施する見通し。

北朝鮮がICBM級の弾道ミサイルを発射したことへの「対抗措置」との位置付けで、日本周辺空域で実施する。

「火星15」型の発射訓練(朝鮮中央テレビ・2月19日放送)
「火星15」型の発射訓練(朝鮮中央テレビ・2月19日放送)
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北朝鮮が18日に発射したミサイルは、迎撃されにくくするため通常より高く打ち上げる「ロフテッド軌道」で、北海道・渡島大島から約200kmの日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下。

また、浜田防衛相は、ミサイルの性能について、「1万4000kmを超える射程になりうるとみられ、その場合、アメリカ全土が射程に含まれる」と述べていて、とりわけ日米両国の平和と安全を脅かすものだった。

2022年11月、北朝鮮が弾道ミサイルを発射した際にも、「対抗措置」として、九州西方の空域で日米共同訓練が行われ、自衛隊からF-2戦闘機、アメリカ軍からB-1B爆撃機とF-16戦闘機が参加した。

(トップ画像は統合幕僚監部提供、2022年11月)

政治部
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