岡山・浅口市の寺に伝わる「人魚のミイラ」を最新技術で分析した。倉敷市の大学などのチームが2月7日に会見し、詳しく調べた結果、「人魚のミイラ」は“妖怪”というわけではなく、人の手で作られた造形物だったと発表した。
「妖怪ではなく人の手加わったもの」
これは、倉敷芸術科学大学などのチームが7日に明らかにしたもので、会見で分析を担当した化石哺乳類や民俗学の専門家らが説明した。

倉敷芸術科学大学 生命科学部・加藤敬史教授:
妖怪というわけではなく、現存する魚やそういうものに人の手が加わったものであるということが分かった
内部に布や綿…魚類の皮も使用
詳しく調べた結果、ミイラには頭蓋骨や肋骨(ろっこつ)などの主な骨格がなかったことや、体の内部に布や綿が詰め込まれていたことがわかったほか、腕や肩にはフグ科の魚類の皮が使われていたという。

その上で「人魚のミイラ」は人の手で作られた造形物であると結論付けられたことを明らかにした。

倉敷芸術科学大学などのチームは、2022年2月からエックス線によるCT検査を行うなど、「人魚のミイラ」を科学的に調べるプロジェクトを進めていた。
(岡山放送)
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