10年に1度と言われた最強寒波で、2022年1月26日の夜から最大で約1万1000世帯に及んだ石川県内各地での断水。こうした中、かほく市で4日ぶりに営業を再開した店を取材した。
最強寒波で相次ぐ断水…水はでたものの
石川県かほく市にあるこの店。普段は朝早くから夜遅くまで、年中無休で営業している、石川県民にはなじみの飲食店だ。

しかし、今季最強寒波の影響でこの店の周辺の地区で大規模な断水となり、3日間休業を余儀なくされた。


すしべん・かほく地区 岡本教靖ブロック長:
本日より営業ができそうということで、急きょ人数を集めて営業しています。

断水から5日目。約5000世帯以上が断水となったかほく市で、この日から水が出るようになった。

記者:
この水を使って調理をする?
岡本さん:
この水はかほく市の方から「飲食には使用しないでくれ」と通達があって、こちらの水を使わないで営業をしております。

では、いったいどうやって営業をしているのだろうか?
岡本さん:
水は最寄りの店舗からポリタンクに水をもらって運びながら営業してます。足りなくなったら何度も何度も往復して…

18リットル入りのポリタンクを用意したのは前日。

洗い物を減らすため容器はテイクアウト用を使うことにした。

久しぶりの営業再開に客は…
記者:
外でごはんを食べるのは久しぶり?
利用客:
雪の影響があったのであまりなかったです。こうやってお店を開いてくれたおかげで、美味しいものが食べられるのでありがたいです。
記者:
味はどうでしたか?
利用客:
美味しかったです。色々、大変な中でお店をやるっていうのはすごいなと思いました。
岡本さん:
お客様に来ていただいて少しでも早く商品を提供したいという思いがあって営業しています。

かほく市では、この2日後、ようやく飲み水としても使えるようになった。生活に欠かせない「水」。次の寒波ではこのような事がないことを願う。
(石川テレビ)