衆議院では30日から予算委員会が始まる。「一問一答」形式で行われる予算委員会では、政府と野党との間で激しい論戦が予想される。
25日から27日に行われた代表質問では、与野党側が質問を読み上げた後に、岸田首相など政府側がまとめて答弁する「一方通行」のやり取りだったのに対し、30日から始まる予算委員会は「一問一答」形式で行われるため、激しい論戦となることが予想される。
防衛費の増額に伴う「防衛増税」や岸田首相が掲げる「物価上昇率を超える」賃上げ、また政権が「最重要政策」と位置付ける少子化対策などが大きな論点となりそうだ。

また、岸田首相の長男・翔太郎秘書官が首相の欧米歴訪に同行した際、公用車を使い、観光や買い物など一部で報じられたことについても野党側は追及する構えだ。
27日に立憲民主党の逢坂代表代行は「事実を明らかにして欲しい」と述べ、政府側に対して、当該期間中の翔太郎秘書官の日程を明らかにするよう求めている。
また、首相就任後も岸田首相が派閥の会長を続けていることについても、議論が交わされる可能性がある。