れいわ新選組が、同党の水道橋博士参院議員の辞職に伴い、水道橋氏の残りの任期5年半を5人が交代で務めるとしていることについて、公明党の山口那津男代表は17日の会見で、「有権者の意思にそぐわない」と述べた。
比例選出の議員が辞職した場合、比例名簿の次点の人が繰り上げ当選となるが、れいわ新選組の山本太郎代表は16日、当選した人が1年ごとに議員辞職し、5人が順番に参院議員を務める「れいわローテーション」を導入すると発表した。
これに対し、山口代表は会見で、「ローテーション制度を採用するかしないか、政党に委ねられているという認識は持っていない」と述べた。
さらに、「他の政党の取り組みなので直接の言及は控えたい」とした上で、「参院議員は、6年の任期が保障されている。長期的な視野で取り組むことが期待されている」と指摘した。
そして山口代表は、「政党名のみならず候補者個人の名前で投票することも認められている」として、個人の名前で投票した有権者の期待を無視した繰り上げ当選は「有権者の意思にそぐわない」、「我が党は、そうしたことはしない」と強調した。
「れいわローテーション」をめぐっては、立憲民主党の安住淳国対委員長が16日、「個人的には違和感がある」と述べるなど、野党から疑問の声も出ている。
また、国民主党の玉木雄一郎代表は17日の会見で、「現行法で法的には許されているが、制度が予定していたとは言い難い」とした上で、「(議員を)細切れでやることがどうなのか、議論したらいい。最終的には選挙で判断される問題ではないか」と述べた。