女子中学生の自殺を手助けしたとして逮捕・起訴された29歳の男が、別の女子高生に頼まれて、この女子高生の首を絞めて殺害しようとした疑いで、神奈川県警に再逮捕された。

無職・野崎祐也容疑者(29)は、去年6月29日ごろ、埼玉県・羽生市に住む女子高生を、さいたま市内の自宅に連れ込んだという。そして、依頼通りに、女子高生の首を絞めて殺害しようとした疑いがもたれている。容疑は、未成年者誘拐と嘱託殺人未遂。

送検される野崎祐也容疑者(去年10月)
送検される野崎祐也容疑者(去年10月)
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野崎容疑者は、別の女子中学生の自殺を手助けしたとして逮捕・起訴されていた
野崎容疑者は、別の女子中学生の自殺を手助けしたとして逮捕・起訴されていた

当時、野崎容疑者は、凶器を使わず、自分の手で首を絞めたとみられ、女子高生にケガはなかったという。

野崎容疑者は、去年9月、SNSで知り合った横浜市に住む女子中学生を、車で相模原市内に連れて行き、自殺を手助けしたとして逮捕・起訴された。取り調べに対しては、「いくつかのアカウントを使い分けて自殺願望がある複数の女性とやりとりしていた」などと供述。

高校時代の野崎容疑者(卒業アルバムより)
高校時代の野崎容疑者(卒業アルバムより)
野崎容疑者は「いくつかのアカウントを使い分けて自殺願望がある複数の女性とやりとりしていた」と供述していた
野崎容疑者は「いくつかのアカウントを使い分けて自殺願望がある複数の女性とやりとりしていた」と供述していた

捜査の過程で、被害者の女子高生と、SNSを通じてやり取りをしていたが分かり、押収したスマホのデータなどから、野崎容疑者が、依頼を受けて、女子高生を殺害しようとしたことが裏付けられたという。

調べによると、野崎容疑者は、SNSで無作為に、自殺願望のある人を探し出しては、コンタクトを取っていたとのこと。今回の逮捕容疑について、野崎容疑者は「首を絞めたことは間違いないが、殺すつもりはなかった」と容疑を一部否認している。

社会部
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