ブレイク間近のオススメの和菓子が福島県にある。老舗が“あんこ”の可能性を追及し、見た目にもこだわった7色の“おはぎ”が人気となっている。
手作りの昔ながらのおはぎ
大正10年創業、福島県会津若松市の岩村製餡工場。ここで作られるあんこは、北海道産の厳選した小豆を、伝統の技を受け継いだ職人が温度や湿度などに気を配りながら、2時間かけてじっくり炊き上げる。

一般的なものより甘さを抑え、小豆のおいしさも感じられる。その出来立てを使い、毎日一つ一つ手作りされているのが“おはぎ”だ。

スタッフ・五十嵐晴絵さん:
ご飯のもちもち感を残すために、人の手で握った方が昔ながらの美味しいおはぎに近付けられる。すべて、この粒あんのおはぎは人の手で丸めて製造しています

自社工場だから実現できるこだわりを詰め込んだ。

あんこの魅力を若い世代に
その“おはぎ”を販売するのは、工場の隣に店舗を構える「あんことおはぎ日々餡」 創業100年の工場とは対照的に、オープンは2021年。

それまで製造した“あんこ”は、業務用として卸していたため自社製品の開発や販売は行っていなかったが、ある思いから方針を大きく変えた。

日々餡・大塚力マネージャー:
若い方に召し上がっていただきたいというのがありまして。これからの世代の方に、あんこを引き継いでいただきたいという思いがあります

SNSでも注目のおはぎ
若い世代を中心に指摘される“和菓子離れ” そんな逆風を吹き飛ばすかのように、連日完売となっているのが「七福おはぎ」

あたたかみのある曲げわっぱに入っているのは、粒あん・こしあん・きな粉・カボチャ餡など7種類の一口サイズのおはぎで、かわいらしい見た目からSNSでも注目され、多い時には一日300個が売れる人気商品だ。

買い物客:
見た目が可愛いので、お土産とかにぴったりだなと思って。県内の友達とか親戚のところに行くときとかに持っていきます

日々餡・大塚力マネージャー:
七福神から名前を取らせていただきまして、召し上がっていただいた方に、七福が訪れるようにという形で作った商品になります。珍しいというので購入いただいて、その先においしいねと言って頂ければ、我々としては成功かなと思っています

“あんこ”の可能性を追及し、次の世代に魅力を伝えていくために、会津の老舗メーカーの挑戦は続く。

(福島テレビ)