8月18日に福島県庁で行われた「福島県職員セミナー」では。大学生や高校生など約30人の参加者に向け、地域振興や農林水産物の広報に関わる職員が仕事の魅力を伝えた。
参加した高校生は「もっと堅いイメージがあったけど、思ったよりもフレンドリーというか温かい感じがあったのでいいなと思った」と話す。また大学生は「初めて県庁に来て、実際に働いている雰囲気などを見られて、実際に働きたいって気持ちが高まった」と話した。

約5400人の職員が働く福島県庁。しかし人材確保を巡っては厳しい状況が続いている。6月から7月にかけて行われた2025年度の県職員の採用試験は、最終の倍率が1.9倍。前の年度から2倍を割り込み、10年前の3.6倍と比べると志願者の数は大きく減っている。
この状況に内堀知事も「この公務の重要性というものを若い方に分かりやすく発信をし、共感を得ていくことが重要」と話し「民間企業との比較から公務員を志願したいという思いが低下しているのが現実」と危機感を示した。

福島県では、首都圏での説明会の実施や職員の処遇改善を継続し、人材の確保に努めたいとしている。

福島テレビ
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