台湾の蔡英文総統は、きょう、新年の談話を発表し、統一圧力を強める中国に対して対話を呼びかけるとともに中国で感染が拡大している新型コロナウイルスへの対応について、「人道的な立場から必要な支援は行っていきたい」と表明しました。
蔡英文総統は1日、総統府で新年の談話を発表しました。この中で蔡総統は中国に対して、「台湾海峡の平和と安定は関係地域の共通する責任だ」とした上で、「戦争は問題解決のための選択肢ではない。対話と協力を行い、地域の安定と発展を共通の目標にしてこそ、多くの人々に安全と幸せをもたらす」と対話を呼びかけ、中国に自制を促しました。
また、蔡総統は感染が拡大している中国の新型コロナウイルスへの対応について、1日から中国からの入境者に対して水際対策を強化した上で、「人道的な立場から必要な支援は行っていきたい。より多くの人にとって健康で平穏な新年を迎えて欲しい」と語りました。
