岸田首相は、27日、秋葉賢也復興相を事実上更迭したことについて、総理官邸で記者団に対し、「任命責任について重く受け止めている」と述べた。
岸田首相は、「秋葉復興相から、通常国会における予算や多くの重要法案の審議に影響のないよう、先週復興予算がまとまり、本日復興推進会議を終えたことを区切りに辞任したいとの申し出があり、認めることとした」と述べた。
秋葉氏の後任には、経験者の渡辺博道元復興相を起用した。
この記事の画像(2枚)その上で岸田首相は、「私自身の任命責任について重く受け止めている。山積する課題への取り組みを続けていかなければならない。政治の責任を果たすことによって職責を果たしていきたい」と強調した。
また、性的少数者を巡る発言などで批判を受けている杉田水脈総務政務官もあわせて交代させた。
これについて岸田首相は、杉田氏から「差別意識はなく説明を尽くしたが、結果として国会審議に迷惑を掛けることになった。過去の言動について精査して、問題があると判断したものは撤回することとしたが、自らの信念に基づき、撤回できないものもある。行政に迷惑をかけることはできないため、区切りが付いたこの時点で辞任したい」との意向が示されたと説明した。