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12月18日、愛知県の岡崎市役所に置かれていた謎の段ボール。中には一通の手紙が入っていました。

「クリスマスプレゼントを養護児童施設に届けていただけますでしょうか 宜しくお願い致します 長屋の星飛雄馬」

“今年も来るのかな”・・・11年間プレゼントを続ける「長屋の星飛雄馬」

段ボールの送り主は、野球漫画「巨人の星」の主人公と同じ名前の“星飛雄馬”。
中にはお菓子の詰め合わせに、野球用具ではなく、日本代表が活躍したワールドカップにちなんだものでしょうか、サッカーボールが入っていました。

「長屋の星飛雄馬」からのプレゼントを受け取った、児童養護施設「米山寮」の加藤副理事長は、感謝の言葉を口にします。

米山寮・加藤勝巳 副理事長:
本当にどこのどなたか分かりませんけど、子供たちは大喜びですよね。
この時期にサンタさんからの贈り物だよということで。
クリスマスになるとぼちぼちサンタさん来るのかな、“長屋の星飛雄馬さん”から今年も来るのかなという期待はあると思います。

実は、2011年から児童養護施設の子どもたちに宛てて、プレゼントを贈り続けているという「長屋の星飛雄馬」。
岡崎市には、これまでに18回。豊田市や安城市などにも、野球のグローブやボール、コロナ禍にはマスクや消毒液などが贈られています。

「星飛雄馬」を名乗っている理由について、加藤副理事長はこう推察します。

米山寮・加藤勝巳 副理事長:
暮らしぶり的に、あまり裕福ではない家庭での物語ですから、そういう「巨人の星」星飛雄馬に自分自身を重ね合わせ、だからこそ、うちのような児童養護施設の子供たちに、少しでも夢を、楽しみを届けてくださっているのかなと勝手に想像しています。
コロナが治まれば、直接子供たちにお礼を言わせてあげたいなと思います。

(めざまし8 12月22日放送)