盛岡名物は「じゃーじゃー麺」ではなく「じゃじゃ麺」です。。

岩手県広聴広報課の公式ツイッターアカウントが投稿したこちらのツイートが話題となっている。

そもそもジャージャー麵は、中国料理の一つで、漢字で書くと炸醤麺。豆板醤や甜麺醤(テンメンジャン)を入れて作った肉みそを乗せた汁なしの麺料理だ。

※ジャージャー麺 イメージ
※ジャージャー麺 イメージ
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一方、じゃじゃ麺は、わんこそば、盛岡冷麺とともに、盛岡三大麺といわれている岩手県を代表する麺料理の1つ。うどんのような温かい麺に、肉味噌、きゅうり、ねぎなどがトッピングされているほか、好みで酢やラー油、にんにくなどを加えるものだ。

※じゃじゃ麺 イメージ
※じゃじゃ麺 イメージ

じゃじゃ麺の元祖といわれるのが、盛岡市のじゃじゃ麺専門店の「白龍(パイロン)」。初代主人の高階貫勝さんが、炸醤麺を盛岡の人に合わせてアレンジしたのが、じゃじゃ麺のはじまりだという。

この岩手県名物のじゃじゃ麺が、他県民には、ジャージャー麺と誤解されることがあるという。そこで、岩手県広聴広報課が、11月29日に「いいにくいことをいう日」というハッシュタグを付けて、Twitterの公式アカウントで投稿した。

すると、「知らなかったです!じゃじゃ麺なんですね」といったものや、盛岡市の人から「ジャージャー麺とじゃじゃ麺。同じ物だと思ってる人が沢山います」といった反応などがあり、盛り上がった。

岩手県民にとっては、じゃじゃ麺はなじみの料理かもしれないが、じゃじゃ麺とジャージャー麺を勘違いしてしまう人は多いのだろうか。岩手県広聴広報課の職員に詳しく話を聞いてみた。

「じゃーじゃー麺を食べました!」と言われたことも

――なぜ今回、じゃじゃ麺についてつぶやいた?

県外からお客様がいらした際「岩手で何か召し上がりましたか」というお話をよくするのですが、「じゃーじゃー麺を食べました!」と言われたことがあります。その日はこのことを思い出し、これぞ“いいにくいこと”だと思ったのでツイートしました。


――実際、間違える人は多い?

岩手県民は間違えることはないと思いますが、県外の方は「稀に勘違いする方もいる」という印象です。


――今回のツイートに、反響があったことをどう思う?

岩手県に注目が集まったことは、とても嬉しいです。これからも岩手県のTwitterに注目してください!

二度目、三度目の方がおいしく感じる!ハマる料理

――じゃじゃ麺の魅力は?

じゃじゃ麺はお好みで酢やラー油、にんにくなどを加えることにより、自分だけのアレンジも楽しめます。一度目よりも二度目、三度目の方がおいしく感じる人もいる、どんどんハマる麺料理です。

じゃじゃ麺 岩手県広聴広報課の公式ツイッターより
じゃじゃ麺 岩手県広聴広報課の公式ツイッターより

――肉みそを麺の上に乗せるという点ではジャージャー麺と似ているが、どんな違いがある?

いろいろ違いはあると思いますが、大きな違いは麺の種類ではないでしょうか。


――盛岡の人にとって、じゃじゃ麺はどんな存在?

お店だけでなく家で作って食べる人もいる、まさにソウルフードです。


――最後に、盛岡のじゃじゃ麵について、伝えたいことは?

皆さんがじゃじゃ麵の名前を覚えて、食べて、「じゃじゃ麺美味しかった!」と宣伝してくださると嬉しいです!

じゃじゃ麺は、岩手県ではソウルフードとなっており、二度目、三度目の方がおいしく感じる人もいる、ハマる料理ということだ。ルーツはジャージャー麺ということだが、じゃじゃ麺のほうが麺が太いので食べごたえがあるそうなので、岩手に行った際は、食べてみてはどうだろうか。

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。