福井県が消費喚起を促そうと、電子割引クーポン「ふく割(わり)」を発行している。これまでさまざまな種類が発行され、11月29日からは子育て世帯向けの「ふく育割(いくわり)」が始まった。ただ「ふく育割」を取得するまでに、複数のアプリをダウンロードとマイナンバーカードの取得が必要となり、その複雑な手順に県民からは不満が相次いでいる。

「ふく育割」クーポン取得 難しい?

「ふく育割」は18歳未満の子どもがいる家庭などが対象で、県内では約7万世帯。3,000円以上の買い物をした上で、レジでこの電子クーポンを提示すると1,000円の割引が受けられる仕組みだ。

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田島嘉晃アナウンサー:
対象世帯には、自治体からすでに案内はがきが郵送されています。ただこのふく育割、使うまでのハードルが高いようです

「ふく育割」案内はがき
「ふく育割」案内はがき

子育て世帯:
登録はしていない。パッとはがきを見たときに面倒そうだと思い、そのままキッチンに置いてある

子育て世帯:
もう一つアプリを取るなど面倒なので、時間ある時にしようかな。アプリ複数とることや登録いろいろするなどマイナンバーにひもづけることも面倒くさいでやめてほしい

ふく育割を使うためには、マイナンバーカードの取得が必須だ。また、スマートフォンで県のアプリ「ふくいコンシェルジュ」など3つをダウンロードし、必要な個人情報の登録を求められる。さらに、県の子育てお応援サイト「ふく育」への登録も必要だ。

なぜ、これだけの手間がかかるのか?県の責任者に聞いた。

県DX推進課 田畔資浩課長:
県のデジタルサービスと連携させ、個人にあった行政サービスを提供していこうということで、その入り口となるアプリ(ふくいコンシェルジュ)を作成した。サービスの第一弾として「ふく育割」の発行サービスを行っている

今後、県民が公共施設の利用や住民票の申請などを行う際、マイナンバーが登録されたアプリでスムーズに行えるようするためだという。

トラブルも…SNSでは批判多数

しかし、「ふく育割」の発行初日トラブルが起きた。昼ごろ、アプリ「ふくいコンシェルジュ」にアクセスが集中、アプリが起動しない時間帯が発生したのだ。

SNSには批判コメントが多数書き込まれた。

「ふく育割はありがたいサービスなのに、手順がとても面倒くさい」
「アプリの連携、マイナンバーカードが必要なのは手間がかかりすぎる。諦めた」

割引クーポンを積極的に活用したい県民と、それをきっかけにアプリを普及させたい県とのズレ。こうした状況を踏まえ、県は責任者は今後の対応について改善する意向を示した。

県DX推進課 田畔資浩課長:
県民の皆さまからそういう声を聞いている。アプリの使用がもっと分かりやすくなるように改善を検討していく

今後、県はマイナンバーカードを持っていない県民にも「ふく育割」が行き渡るよう検討していくという。

(福井テレビ)