11月23日、FIFAワールドカップ カタール大会で日本代表はドイツと対戦。4度の優勝経験がある強豪相手に目の覚めるような逆転劇で勝利し、ドーハを“悲劇の地”から“歓喜の地”に変えた。

その立役者、浅野拓磨選手(28)の素顔に迫る。

試合は前半30分、ドイツがPKで先制。このまま前半を終える。日本は後半、攻撃的な選手を次々とピッチに送るが、その様子を静かに見つめる人がいた。

日本では浅野選手の兄・将輝さんが応援

浅野選手と同じ18番のユニフォームを着て、顔もどこか似ているこの人。

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浅野選手の兄・将輝さんだ。浅野選手の地元・三重県でバーを営み、仕事をしながら弟の活躍を見守る。

浅野選手の兄・将輝さん:
拓磨が2点入れるか、決勝点を入れるかというチャンスを虎視眈々と狙っています。拓磨頑張って!

試合は後半30分、相手GKが弾いたところを交代で入った堂安律選手が押し込み同点。その8分後に“ドーハの歓喜”をもたらすゴールを決めたのが、浅野選手だった。

将輝さんもジャガーポーズで喜ぶ
将輝さんもジャガーポーズで喜ぶ

この歴史的ゴールの瞬間、将輝さんはグラスの片付け中で、少し遅れて歓喜の輪に加わった。浅野選手が披露した“ジャガーポーズで”喜びをわかちわった。

浅野選手の兄・将輝さん:
お疲れ。とりあえず、拓磨おめでとう。次の試合も頼むわ。

浅野家のLINEには本人のメッセージが

「イット!」のスタジオでは、浅野選手について将輝さんに話を伺った。

宮司愛海アナウンサー:
浅野選手、なんと7人きょうだいでいらっしゃるのです。お話を伺っているのは、長男・将輝さんで、浅野選手が三男。ご家族がやりとりするLINEのグループがあるそうで、12人が入っているそうです。浅野家のLINEに試合後、浅野選手本人からメッセージが来たと伺ったんですけれども。

浅野選手の兄・将輝さん:
とりあえず「やったぞ」と。「これが俺や!」と。「みんなありがとう」と感謝の気持ちも述べてました。

宮司愛海アナウンサー:
お兄さんは試合後に実際に浅野選手ご自身とお電話もされたんですよね。どんなやり取りがあったか教えていただけないですか。

浅野選手の兄・将輝さん:
正直、僕もちょっと酔っぱらってて(笑)。おめでとうというのを伝えて。試合が終わってから2時間後ぐらいたった後なので、リラックスした感じで。

優しいがサッカーではものすごい闘争心

宮司愛海アナウンサー:
お兄さんからご覧になった、拓磨選手はどんな性格の弟さんですか。

浅野選手の兄・将輝さん:
基本的には優しいのですけど、サッカーとなるとものすごい闘争心で小さな頃から頑張っていました。

宮司愛海アナウンサー:
お兄様は前回のワールドカップの時も、きっとそばでご覧になっていたと思うのですが、今回のワールドカップにかける浅野選手の思いは強かったようですね。

浅野選手の兄・将輝さん:
そうですね。前回は選ばれなかったので。その分の悔しい思いはゴールに込められていると思います。

宮司愛海アナウンサー:
次は日曜日のコスタリカ戦。本当に大切な試合になってくると思いますけど、浅野選手にはどんな言葉をかけたいですか。

浅野選手の兄・将輝さん:
次も期待してます。次は2点入れてください。

(「イット!」11月24日放送より)