長崎県は全国有数の水産県で、クロマグロやカタクチイワシなど日本一の漁獲量を誇る魚種がいくつもある。中でも、全国的にもファンを増やしている魚が「サバ」だ。そんな人気急上昇中のサバを心行くまで楽しめるイベントが松浦市で行われた。

ご当地自慢のサバグルメが集まる「鯖サミット」

サバの中でも、栄養豊富で、保存がきき、値段が手ごろなサバ缶が特に人気で、ここ数年は、不動の王者ツナ缶の生産量を上回るほどだ。

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そんな人気急上昇中のサバを心行くまで楽しめるイベントが松浦市で行われた。
長崎県の北部に位置する松浦市は、「アジ」の水揚げ量日本一の「アジフライの聖地」として知名度を上げているが「サバ」も松浦市が全国に誇る魚だ。

「鯖サミット」は、サバを愛してやまない人たちによる「全日本さば連合会」が2014年から各地で開いている。松浦市で開催されるのは4年ぶり2回目。全国からご当地自慢のサバグルメが集まった。

佐賀・伊万里市からの来場者:
まず味から違う、脂の乗りも全然違う

会場には、サバをこよなく愛する「サバジェンヌ」の姿も。
全日本さば連合会・広報担当の池田陽子さんだ。池田さんは毎日食べても飽きないという大のサバ好き。本業の薬膳料理研究家のかたわら「サバジェンヌ」として様々なメディアで日夜、魅力を伝えている。

そんな池田さんも絶賛する松浦のサバ。松浦市は日本トップクラスの水揚げ量を誇り、味も折り紙つき。2大ブランドの1つ「旬(とき)さば」は、五島や対馬海域でとれた400グラム以上の極上の天然もので、高級缶詰としても人気だ。

そして、もう一つのブランドが「長崎ハーブ鯖」だ。

谷川水産・谷川一壽さん:
ハーブを混ぜて、脂がうまく乗るようにしている

サバジェンヌ 池田陽子さん(全日本さば連合会・広報担当):
オレガノ・シナモン・ナツメグ・ジンジャーを加えたエサで育てられたサバで、うま味にさわやかさがあるので美味しいと思う。日本全国で養殖サバが増えたが、その中でもハーブ鯖はパイオニアとも言える。昔から試行錯誤して作られた素晴らしいサバ

吉井誠アナウンサー
ハーブ鯖はまた違う?

サバジェンヌ 池田陽子さん(全日本さば連合会・広報担当):
本当にときめいた。美味しい!大好き!

サバを使った“新感覚グルメ”

2022年の「鯖サミット」に参加したのは全24店舗。サバジェンヌ・池田さんが特に注目したのが新感覚のグルメだ。

サバジェンヌ池田陽子さん(全日本さば連合会・広報担当):
鳥取市から出店している「純サバカレー」。正にサバだらけ

これを編み出したのは、鳥取県で居酒屋を経営する藤木巧さん。

居酒屋鳥取だいせん・藤木巧さん:
こちらのカレーの中にも、サバのエキスやサバ節だったり、骨を焼いたもののエキスがたっぷり入ったサバカレー

サバカレーを試食させてもらうと…

吉井誠アナウンサー
ルーはさらさらしている。かむとサバ。和のテイストで出汁というか、うま味を感じる。これがサバのうま味?しかもちょっとスパイシー。のどの奥がぴりぴりしてくる。これはおいしいし、新感覚のサバの食べ方。

サバジェンヌ 池田陽子さん(全日本さば連合会・広報担当):
限りなく口の中いっぱいにサバが回遊する感じを体感していただけると思う

次に2人が向かったのは、東京から出店している「SOL's COFFEE」。

サバジェンヌ 池田陽子さん(全日本さば連合会・広報担当):
元々はコーヒー専門店で、お店で人気だったのはこちらの「サバサンド」。大好評。これを缶詰にしてしまった

缶詰になったサバサンドのお味は?

吉井誠アナウンサー
思った以上にサバの存在感が大きい。しかもしっとりしていて味わい深いサバ。コーヒーの酸味のさわやかさが不思議な感覚。サバの脂とコーヒーが合う!

SOL's COFFEE・中島祥さん:
オイリーなものにオイリーなコーヒーをあわせるとサバリアージュ(マリアージュ)が起きる

サバジェンヌ 池田陽子さん(全日本さば連合会・広報担当):
長崎でできちゃった!サバリアージュ

サバの魅力と可能性を伝える「鯖サミット」。サバジェンヌの池田さんは、今よりもっと多くの人においしさを広げたいと考えている。

サバジェンヌ 池田陽子さん(全日本さば連合会・広報担当):
長崎のみなさんは「長サバ県」のみなさんなので、こんなにおいしいサバが身近にあるので、是非たくさん召し上がっていただけたらと思う。羨ましい

今回の「鯖サミット」は、2日間で全ての店の商品がほぼ完売状態となった。みなさんも自分なりのおいしいサバの食べ方を研究して、新たなサバの魅力を発見してみては。

(テレビ長崎)

テレビ長崎
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