睡眠作用のある薬を飲ませて、部下の女性2人に、性的暴行をした疑いで逮捕された、美容クリニックの院長だった男。手術中に、全身麻酔をかけられた女性患者も、毒牙にかかっていたことが分かっているが、今回、患者としては2人目の被害者が明らかになった。

2日連続 同じ女性患者が

美容整形外科医の竹沢章一容疑者(43)は、今年1月8日と翌9日の夕方、当時、院長を務めていた都内の美容クリニックで、全身麻酔をかけられ、意識のない状態の、20代の女性患者に対して、性的暴行をした疑いが持たれている。犯行は2日連続。逮捕容疑は準強制性交など複数だ。

送検された竹沢章一容疑者(43)。顔全体をマスクで隠していた(7月2日 警視庁本部)
送検された竹沢章一容疑者(43)。顔全体をマスクで隠していた(7月2日 警視庁本部)
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被害者の女性は、両日とも、手術を受けるために訪れ、全身麻酔をかけられていた。体調が急変しても対応できるよう、手術室では、竹沢容疑者と看護師が、交代で、女性の様子を見ていたとのこと。

しかし、竹沢容疑者は、自分の当番の時間帯に、手術室の中で、犯行に及んでいたのだ。目を覚ました女性は、自分が性的暴行を受けたことに気づかないまま、一人で帰宅していたという。この卑劣な行為が、2日も続けられたことになる。

押収した動画に”性的暴行”が多数

もともと、この女性は、ウェブサイトを見て、クリニックのことを知り、通い始めたという。「値段が安く、通いやすかった」などの感想を抱いていた女性は、10回ほど、通院していたそうだ。事件後も、何も知らずに、診察を受けていたとのこと。

今回の逮捕容疑の被害者は、またもや患者だった。
今回の逮捕容疑の被害者は、またもや患者だった。

これまで、竹沢容疑者は、部下の女性2人に対する、準強制性交の疑いなどで逮捕されてきた。食事に誘い、レストランやカラオケ店で、アルコールなどの中に、睡眠作用のある薬を混入。それを飲むなどして意識を失わった部下2人に対して、性的暴行やわいせつ行為に及んでいたとされる。

その捜査の過程で、警視庁捜査一課は、竹沢容疑者のスマホやHDD、SSDなどを押収。多数の女性が、性的な暴行を受けているとみられる動画が見つかっていた。その大半の被害者は、女性患者とみられている。

さらに10人以上の女性患者が

捜査一課は、クリニックに残されていたカルテや、動画の撮影日時などを照らし合わせるなどして、患者の誰が被害を受けたのか、特定を進めてきた。その結果、先月13日、女性患者1人に対する準強制性交などの疑いで、竹沢容疑者を逮捕。

捜査一課は、押収した動画の収録日時と、カルテを照らし合わせて、女性患者の被害を特定する方針だ。
捜査一課は、押収した動画の収録日時と、カルテを照らし合わせて、女性患者の被害を特定する方針だ。

そして、今回の女性患者の被害を突き止めて、5回目の逮捕に踏み切ったのだった。患者の被害者としては2人目となる。調べによると、この女性が、2日に渡って性的暴行をされている様子は、合わせて9本の動画に収められていたという。

調べに対して「当時は、彼女と別れ、精神状態がおかしく自暴自棄になっていて、性交したい気持ちを抑えられなかった」と供述している竹沢容疑者。供述の真偽は分かっていない。捜査一課は、他にも10人以上の患者が被害に遭っていて、さらに事件化を進める方針だ。

記事 1237 社会部

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