突然のトラブルにTwitterで助けを求めたら、ユニークなアイデアが続々集まりスピード解決…そんな出来事が話題だ。

急募 スピーカーの中に入ったボーロを取り出す方法 赤ちゃんがいれちゃった

助けを求めたのは、不整地産業向けのハードウェアを研究開発する「CuboRex」の代表取締役CEO・寺嶋瑞仁(@simakaze01)さん。スピーカーの中にお菓子の「ボーロ」を赤ちゃんが入れて取れなくなったという。

スピーカーにボーロが入ってしまった(提供:寺嶋瑞仁さん)
スピーカーにボーロが入ってしまった(提供:寺嶋瑞仁さん)
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しかもスピーカーはドーム型。上部に穴が開いていて、円形の管が内側に入り込んでいる構造のため、逆さにするだけでは簡単には出てこない。

悩ましい状態に“ツイッター民”が集合

一筋縄ではいかない難題に、寺嶋さんは悪戦苦闘したものの取り出せず、TwitterにSOSを出すことに。すると“ツイッター民”が続々と反応し「曲がるストローで吸い込む」「針金の先端に強力な両面テープを貼る」といったものから、「ボーロ用の容器にする」「NASAに頼んで宇宙空間に持っていく」というものまで、多くのアイデアが寄せられた。

匠_sistalさんのアイデア(提供:匠_sistalさん)
匠_sistalさんのアイデア(提供:匠_sistalさん)

そうした中、匠_sistal(@legopenguin74)さんが提案したのは、スピーカー上部の穴に紙を丸めて筒として入れて、本体を傾けるというもの。
寺嶋さんが身近な紙で筒を作り、試してみると…。ボーロが、きれいにポロンと取り出せたのだ。寺嶋さんは「解決しました。かなり天才的な方法」として、取り出す様子の動画を投稿しつつ、匠_sistalさんにお礼。

ボーロを取り出す瞬間(提供:寺嶋瑞仁さん)
ボーロを取り出す瞬間(提供:寺嶋瑞仁さん)

Twitterでは「まさに三人寄れば文殊の知恵」「守りたいこの笑顔」などと、祝福が相次いだ。SOSの投稿は6万以上、解決の投稿には2万5000以上のいいねを集めている(11月4日時点)。

試行錯誤したがうまくいかず…半分冗談のような状態でした

SOSを出したのが、10月29日の午後4時58分。取り出せた報告が午後6時6分で、約1時間のスピード解決だったことになる。それにしても、ボーロはなぜ入ってしまったのか。Twitterで助けを求めたのはどうしてだろう。寺嶋瑞仁さんに話を聞いた。


――スピーカーにボーロが入った経緯を教えて。

10月29日の午後4時~5時前の間だったと思います。複数人でバーベキューをしていたとき、1歳の赤ちゃんが食べていたボーロをスピーカーに入れてしまいました。実はスピーカーは他の人が持ってきたもので、赤ちゃんは別の親御さんのお子さんです。


――取り出すためにどのようなことをした?

スピーカーをひっくり返したりしましたが、ボーロが飛び跳ねるだけ。次に棒に粘着テープをつけて取ろうとしたのですが、粉がつくだけ。試行錯誤をしましたがうまくいきませんでした。


――Twitterで助けを求めたのはどうして?

赤ちゃんの親御さんがすごく焦っていまして。解決の見通しが立たずに帰すことになるのはどうかと思い、頼みの綱としてTwitterで聞こうと思いました。半分冗談のような状態でもありましたので「何かしらの反応はあるのでは」というところでした。

親御さんたち「Twitterってすげー」

――匠_sistalさんの方法で取れた時の気持ちは?

投稿動画の私の表情あのままですね。あれが全てを物語っています。Twitterではいろいろな反応をいただきましたが、家ですぐにできそうだったのが(匠_sistalさんの)アイデアで、試してみようとやってみたら取れました。とても感謝しています。

取れた瞬間は安堵の表情(提供:寺嶋瑞仁さん)
取れた瞬間は安堵の表情(提供:寺嶋瑞仁さん)

――寄せられたアイデアで印象深いものはある?

ねずみを入れてみるといったものですね、掃除機で吸い込むというものもありました。掃除機は試してみたかったですね。再発防止策として(スピーカー上部に)網やスポンジを置いたり(使わないときは)塞いでおくという方法もあったと思います。


――協力してくれた人たちに伝えたいことはある?

感謝しています。Twitterもこのように有効活用できるんだという思いですね。赤ちゃんの親御さんたちは「Twitterってすげー」となっていました。

取るために作った筒(提供:寺嶋瑞仁さん)
取るために作った筒(提供:寺嶋瑞仁さん)

――ちなみに、取れたボーロはどうなったの?

実は入れた赤ちゃんが掴もうとして、お母さんが全力で阻止していました。そのままだと、スピーカーに入ったものを口に入れるところだったからだと思います。


助けを求める人に続々とアイデアが集まる、Twitterの良さが分かる出来事だと言えるだろう。いざというときに頼ってみるのもいいかもしれない。

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プライムオンライン編集部
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FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。