心臓移植を受けるため渡米した、長野県佐久市のゆうちゃん。日本時間の10月27日、移植手術を受け、無事、終えたことがわかった。父親は「よく頑張ったねと言ってあげたい」と話すとともに、これまでの支援に感謝していた。
11時間に及ぶ移植手術 無事終了
手術を乗り切ったゆうちゃんこと中沢維斗さん(10)。

維斗さんの父・智春さん:
やっと移植ができた。感謝しかありません
佐久で吉報を受けた父・智春さん(42)は安どの表情だった。
維斗さんの父・智春さん:
「よく頑張ったね」と一番最初に言ってあげたい
海外での移植を決意して募金を呼びかけ

維斗さんは、2020年、50万人に1人という心臓の難病「拘束型心筋症」と診断された。

維斗さんの母・加代さん(2021年11月の会見):
息子は心臓移植でしか助かる道はありません。早く家に帰らせてあげたいと強く思うばかり

日本での移植はいつになるかわからないため海外での移植を決意。
「息子の命を救って」という訴えが多くの人を動かし、2億3700万円が集まった。
2022年2月に渡米…「ドナー」を待っていた

ゆうちゃんは2022年2月に渡米。テキサス州の病院で臓器を提供するドナーが現れるのを待ち続けていた。
そして…
日本時間の10月27日朝、ドナーが見つかり、27日夜から11時間に及ぶ移植手術が行われた。手術はうまくいき、問題なければ3カ月後には帰国できるという。

維斗さんの父・智春さん:
きのう朝6時20分に妻から「心臓が見つかった」と連絡がありました。涙が止まらなかったですね。やっとここまできたかと。「あしたは大事な日だから早く寝るようにしてね」というのが手術前の最後の会話。「早く帰ってきて」ってそれしか…。うれしくて仕方ない

急激な円安や追加の手術で必要な金額は6億円に膨らんだということだが、まずは支援に感謝したいと話していた。

維斗さんの父・智春さん:
皆さんのお力があったからこそ、ここまで来られたんだと思う。本当にありがとうございます。帰国して維斗の元気な姿を見ていただいて、移植医療をすれば元気になれるというのを伝えていければ
(長野放送)