豪華絢爛で知られる愛媛県の西条まつり。2日間にわたり行われた伊曽乃神社の祭礼は、呼び物の「川入り渡御」をはじめ、3年ぶりに本格的な統一行動が復活した。待ちわびた“ハレ”の日、かき手や地元の思いに密着した。

コロナを乗り越え…西条市民が待ちわびた秋の光景

かき手たち:
ヨイトサー、ヨイトサー

早朝のお堀に響く勇ましいかけ声。秋空に高々と差し上げられるだんじり。西条市民が待ちわびた秋の光景が3年ぶりに帰ってきた。

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観客:
すごい楽しみにしてました

観客:
活気が出て、みんな楽しそうで、こっちも楽しい気分になります

(Q.だんじり見て、どうだった?)
観客の子ども:

すごかった

16日、2日間の祭りの最終日。西条高校前の通称・御殿前に集まった伊曽乃神社のだんじりとみこし、約80台がそろい踏み。ぜいたくに施された彫刻や刺しゅう彫りはまさに豪華絢爛。だんじりの「かき手」たちも久々の大舞台に胸が高鳴る。

かき手:
もう最高っすわ!最高!

かき手:
3年ぶりということで、僕たちも楽しみにしていたお祭りなんで、いろいろ制限があるんですけど、楽しい祭りをやっていきたいと思って

かき手:
最高です!川入って、全力で楽しみたいと思います

かき手:
みんな待ちかねとったって感じ。これでコロナも吹き飛ばそうかなという気持ちでやっとります

かき手:
みんな笑顔になるように、楽しい祭りができるように見てもらいたいです

御殿前を出発しただんじりは市内へ。3年ぶりのだんじりを見ようと、沿道には大勢の市民が詰めかけた。

観客:
何年か前にこの位置で、すごく前を通るから良かったんです。また、あそこへ行こうって感じで来ました

観客:
お天気も良かったしね。すごく楽しい、楽しい

受け継がれる祭りの文化「これをやらないと一年が始まらない」

午後3時半、だんじりなど全ての屋台が加茂川の河川敷に再び集結した。伊曽乃神社の祭礼のハイライト「川入り渡御」がいよいよ始まる。伊曽乃神社のご神体をおさめた神輿(しんよ)が、加茂川を渡って神社に戻る神事だ。

神輿が川を渡りきると伊曽乃神社の祭りは終わってしまうため、神社周辺の神戸地区のだんじり11台が川の中に入って神輿を取り囲み、歩みをできるだけ遅らせて祭りの名残を惜しむ。

神戸地区・安知生 国田壮功青年団長:
3年ぶりのお祭りだったんですけど、最高なお祭りになりました。正月よりも僕らはお祭り。人が集まる場っていうのが、僕らはお祭りなんで。みんなが集まって、ひとつになってやれることが一番うれしいんです

観客:
西条は祭りが大好きなので、祭りから始まって祭りで終わるみたいなのがあるんで、やっぱりお祭りはいいですね

観客:
子供も初めての西条まつりだったので、すごい興奮して、久しぶりのだんじりを楽しみました。これをやらないと一年が始まらない

生粋の祭りっ子が育まれる西条。コロナ禍での2年間の休止をものともせず、祭りへの情熱と地域への誇りは脈々と受け継がれていく。

(テレビ愛媛)

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