アメリカ中間選挙を目前に控え、ガソリン価格の上昇に歯止めをかけたいバイデン大統領の思いは国民に届くのか。

【動画はこちら】

「他国の行動が不安定な中で、我々は市場を安定させ、原油価格を下げ続ける」

この記事の画像(5枚)

バイデン政権は19日、ガソリン価格の引き下げに向けて1500万バレルの備蓄石油の追加放出を発表した。

ロシアによるウクライナ侵攻以降、アメリカ国内でも値上げりが続いていたガソリン価格はいったんは落ち着きを見せたが、OPEC(石油輸出国機構)とロシアなどでつくる「OPECプラス」が大幅な減産を発表したことから、再び価格の上昇を懸念する声が強まっている。

市民に話を聞くと、「明らかに選挙を控えた政治的な駆け引きになりそうだ」と、中間選挙のため政策だと指摘する意見のほか、「よくわからないが、備蓄石油は戦略的な備蓄であってもし必要な時に使えなくなったらどうするのか。どの程度効果があるのかわからない」といった不安の声も聞かれた。

バイデン大統領は演説の中で政治的な意図は「全くない」と話したが、来月の中間選挙を目前に控え、有権者が最も関心のあるインフレ抑制に焦点を当て、選挙戦を有利に展開したい狙いもある。

(FNNワシントン支局プロデューサー ピーター・ゴールド)

国際取材部
国際取材部



世界では今何が起きているのか――ワシントン、ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドン、パリ、モスクワ、イスタンブール、北京、上海、ソウル、バンコクのFNN11支局を拠点に、国際情勢や各国の事件・事故、政治、経済、社会問題から文化・エンタメまで海外の最新ニュースをお届けします。