「新事実出る可能性」国会ざわめく

10月18日、旧統一教会をめぐる質問で国会が紛糾。
さらに、旧統一教会によって家庭が崩壊したと訴える男性が会見を開き、教団幹部の勅使河原氏が“アポなし”で自宅を訪ねてきたことに怒りをあらわにした。

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17日、岸田首相らとの会合のあと「“瀬戸際大臣”の首をとるのに、午後5時1分で終わって首とれるのか、野党がだらしない」と発言した、自民党の石井準一参院議院運営委員長。
18日、抗議を受けた石井議員は謝罪し、この発言を撤回した。

立憲民主党・逢坂誠二代表代行:
このような発言をするとは言語道断であります。強く抗議いたします

石井準一参院議院運営委員長:
心からおわびを申し上げると同時に、昨日の私の発言は撤回をさせていただき、おわびを申し上げる次第でございます
(Q.“瀬戸際大臣”とは誰を指す?
いや…それも言い訳じゃないですけれども、そのように私が発したならば、皆さま方がご承知の大臣だというふうに認識をしております

野党が辞任を求め、集中砲火を浴びせる山際経済再生相。
18日、立憲民主党の後藤議員から旧統一教会との新たな接点について聞かれると、「今後も新しい事実が出てくる可能性がある」との驚きの発言をした。

立憲民主党・後藤祐一議員:
もういいかげん、“後出し”やめてほしいんですよ。後出しはない。これ以上ないということで山際大臣、いいですね

山際経済再生相:
これから何か、新しい事実等々が様々なことで出てくる可能性というものはございますので、私自身がその都度、しっかりと説明責任を果たしていくということを…

立憲民主党・後藤祐一議員:
総理、まだあるそうです。そろそろ、これ引き際じゃないですか?

教団幹部「マスコミに出るな」…被害者に“圧力”

こうした中、午後1時半から会見を開いたのが、元妻が旧統一教会の信者の橋田達夫さん(64)。
橋田さんは、信者である元妻が教団に約1億円もの献金を行い、家庭が崩壊。長男が自ら命を絶った実情などをメディアで訴えてきた。

16日、高知県にある橋田さんの自宅を、教団幹部の勅使河原改革推進本部長が“アポなし”で訪ねてきたという。

橋田達夫さん:
入り口の方から敷地内に入って「勅使河原です」と。「橋田さんと直接会いたいと思って来ました」と、マスクなしで来たんですよ。
「マスコミにはもう出ないでください」というお話でした。やっぱり相手の家庭まで入るっていうことは絶対したらいかんことなんですよ。ましてや命を落としている家庭ですからね。
これはもう非常識以上なもんですよ。僕を結局封じ込めて、お金も返す気もない。これ以上の怒りはないですわ

教団への怒りをあらわにした橋田さん。
勅使河原氏の訪問を受け、抗議書を送ったことを明らかにした。

メディアで教団からの被害を訴える被害者に対し、強い圧力とも取れる手段をとる旧統一教会。
10月7日に行われた元2世信者の小川さゆりさん(仮名)の会見の際にも、こんな場面があった。

小川さゆりさん(仮名)の夫:
この会見を、すぐに中止するようにというメッセージが届きました

会見中に教団から送られてきたという、会見中止を求めるファックス。
そこには、信者である小川さんの両親の署名も入っていたという。

小川さゆりさん(仮名):
脅迫のような文を送ってきて、しかも「親心」という言葉を教団側も使ってきたということにすごくショックとか、悲しいという感情よりも、私はこのファックスを見た時、すごく怒りを覚えました

教団側は、橋田さんが送った抗議書について「中身がわからないのでお答えしかねる」とコメント。
橋田さんは、抗議書を文化庁にも郵送する予定だという。

(「イット!」10月18日放送分より)