元妻が旧統一教会に入信している64歳の男性が10月12日、国会内で野党が開いた会合に出席し、多額の献金などについて語り「人生を翻弄された」と述べた。

この記事の画像(4枚)

橋田達夫さん(64)は、単身赴任をしていた約30年前に元妻が旧統一教会に入信。

野党議員を前に、橋田さんは「旧統一教会自体すべてなくしてほしい。長男も次男も僕も、統一教会に人生を翻弄されました。本当に地獄でした」と訴えた。

元妻は子どもが小学校ころには教団の教会に頻繁に出入りし、本部のある韓国にも行くようにもなったという。

橋田さんによると、献金や印鑑、壺の購入など、旧統一教会に流れた金は約1億円。

橋田さんは9年前に離婚をするが、元妻と同居をしていた長男は2年前に自ら命を絶った。

橋田さんは「どうしたらいいかなという時に、お金持って行ったり、妻が問題を起こす。結局、僕はそっちの方に目が向いてしまって、子どものカバーをすることができなかった」と後悔を口にした。

会合に同席したジャーナリストの鈴木エイト氏は「決して特殊な事例ではない」と指摘し、「ちゃんとした行政など支援体制があればここまで追い込まれなかったのではないか」と述べた。

政治部
政治部

日本の将来を占う政治の動向。内政問題、外交問題などを幅広く、かつ分かりやすく伝えることをモットーとしております。
総理大臣、官房長官の動向をフォローする官邸クラブ。平河クラブは自民党、公明党を、野党クラブは、立憲民主党、国民民主党、日本維新の会など野党勢を取材。内閣府担当は、少子化問題から、宇宙、化学問題まで、多岐に渡る分野を、細かくフォローする。外務省クラブは、日々刻々と変化する、外交問題を取材、人事院も取材対象となっている。政界から財界、官界まで、政治部の取材分野は広いと言えます。