首都高の都心環状線で事故を起こし、そのまま逃げたとして、いわゆる「ルーレット族」の21歳の男が、警視庁に逮捕された。

警視庁の施設から出る小野田秀太容疑者(21)(1日午後 東京・中央区)
警視庁の施設から出る小野田秀太容疑者(21)(1日午後 東京・中央区)
この記事の画像(15枚)

東京・足立区の会社員・小野田秀太容疑者は、先月12日午前2時すぎ、東京・千代田区の首都高速・霞が関トンネル付近で、前方を走っていた車に衝突し、運転していた20代の男性にケガをさせ、その場から立ち去った「ひき逃げ」と「過失運転致傷」の疑いがもたれている。

当日、首都高では、複数のルーレット族が走行していたとみられている。そのうちの1台が、小野田容疑者の車だった。現場付近は、ゆるなかな右カーブとなっているが、かなりのスピードが出ていたため、小野田容疑者の車は曲がり切れなかったという。

当て逃げ事故が起きた首都高・霞が関トンネル付近(東京・千代田区)
当て逃げ事故が起きた首都高・霞が関トンネル付近(東京・千代田区)
トンネルの側壁には、事故の跡が残されていた(1日午後)
トンネルの側壁には、事故の跡が残されていた(1日午後)

結局、小野田容疑者の車は、左側に逸れて、前を走っていた車に衝突。その後、周囲の車を巻き込んで、合わせて4台が絡む多重事故になったとのこと。現場で、小野田容疑者は、いったん停車するも、救護措置などを取らずに、そのまま逃走したという。

警視庁の調べに対して、小野田容疑者は「私はルーレット族で、事故後、車はすぐに廃車にした」などと容疑を認めている。事故当時、小野田容疑者は規制速度の3倍以上のスピードで走っていたとみられている。

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(15枚)
社会部
社会部

今、起きている事件、事故から社会問題まで、幅広い分野に渡って、正確かつ分かりやすく、時に深く掘り下げ、読者に伝えることをモットーとしております。
事件、事故、裁判から、医療、年金、運輸・交通・国土、教育、科学、宇宙、災害・防災など、幅広い分野をフォロー。天皇陛下など皇室の動向、都政から首都圏自治体の行政も担当。社会問題、調査報道については、分野の垣根を越えて取材に取り組んでいます。