人口減少や高齢化が進む新潟・阿賀町で、「新たな町おこし」としてジビエを活用したイベントが開かれた。
自然に囲まれた町がピンチ… “ジビエ”生かし町おこしを!
40年間で人口半減、2021年には初めて高齢化率が50%を超えた阿賀町。高齢化や人口減少が急速に進む町を盛り上げようと、9月23日から25日に「阿賀町大ピンチフェス」が開催された。

長谷川珠子アナウンサー:
見てください!イノシシが丸ごと、ひづめもしっかりあります。きょうは、このイノシシやシカなど、阿賀町のジビエが振る舞われています。


阿賀町のジビエや日本酒を無料で提供するこのイベントは、SNSで告知されると予約が殺到。


あが町おこし実行委員会 深見啓輔さん:
「消滅しちゃうぞ」というキーワードもやりすぎかなと思ったけど、そのくらい危機感を持って、それを心配してきてもらう。それに興味を持つ人の次なるアクションを期待している

あまり馴染みのないジビエに怯えている様子の子どもたち。

子ども:
こわい
子ども:
牙で噛みちぎられるかもしれないから
しかし、実際にクマの肉を食べてみると…

子ども:
やわらかい
子ども:
おかわり欲しい
母親:
普段そこまで触れる機会がない。これをきっかけに、子どもたちもジビエに興味を持ってくれたらいい

一方、炭火でじっくり焼きあげたシカ肉の味は…
長谷川珠子アナウンサー:
クセがなくてシンプルな味わい。ローストビーフみたいな感じで肉厚で筋肉質です

また、イノシシの丸焼きも振る舞われたこのイベント。「ジビエ」を町おこしに活用した理由を尋ねると…
あが町おこし実行委員会 深見啓輔さん:
中には人間の生活を脅かしてしまう動物もいる。駆除してしまうのであれば、せっかくの命なので、おいしく楽しくいただいて、供養したいという気持ちがある

豊かな自然のもと、野生動物との共生も目指す阿賀町。今後、ジビエを生かした町おこしにも期待だ。
(NST新潟総合テレビ)