2022年の夏の甲子園大会で、東北勢初となる優勝を成し遂げた、仙台育英高校。その栄誉に傷をつけかねない問題が明らかになった。

空手道部の部員9人が、遠征先のホテルで酒を飲んでいたというのだ。

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仙台市民:
良くないですよね。(仙台育英の)運動部に変なイメージをつけられちゃって…。

しかも買い与えたのは、同行していた保護者だった。

保護者が監督から金を受け取り「アルコール飲料」を用意

仙台育英高校・空手道部の部員9人が酒を飲んだのは、2022年6月25日のこと。空手道部は前日から始まった選手権大会に出場するため、岩手・盛岡市内のホテルに宿泊していた。

その日の夜、一人の部員が同行していた保護者に酒を買ってくるよう依頼。この保護者は、アルコール飲料十数本を購入した。

部員9人はこれを受け取り、ホテルの部屋で飲んだという。

学校は約1カ月後に外部からの通報でこの問題を把握。調査を行った上で飲酒した9人を停学処分とし、金を渡した男性監督を停職処分とした。

9人の生徒は、すでに退部しているという。

運動部の練習試合などを自粛へ

今回の問題を受け、仙台育英学園はすでに予定されている競技会などを除いた、運動部の練習試合などを11月30日まで行わないことに決めた。

空手道部は2022年4月の全国大会で男子団体組手で5位に入った強豪。また、野球部は今年の夏の甲子園で東北勢初の優勝を成し遂げ、大きな話題となったばかりだ。

学園の理事長は「痛恨の極み」とお詫び

優勝の喜びに水を差す今回の問題について、仙台市民に聞いた。

仙台市民:
野球部の精神ですよね。他の運動部に浸透していなかったのかなという気はしますね。(野球部の)顔に泥を塗るような行為ですよね。

今回の問題を受け、仙台育英学園の理事長は生徒と保護者に向けたお詫び文を公表。理事長は、今回の問題を「痛恨の極み」とした上で、今後の対応に当たる考えを示した。

(「イット!」9月15日放送)