旧統一教会をめぐり、新たな事実が分かったのは安倍派に所属し、国交副大臣などを歴任した自民党の土井亨衆議院議員。

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土井議員“真のお母様”発言 旧統一教会とのつながりとは

ビデオメッセージで教団トップの韓鶴子総裁をこう呼んでいた。この映像は教団系の動画サイトに掲載されていた。

自民党・土井亨衆議院議員:
真のお母様、私は国会議員の土井亨と申します。

2021年4月に教団関連のイベントにビデオメッセージを寄せていた。その中で強調していたのが教団との関係性。

自民党・土井亨衆議院議員:
私は真のお父様の聖和式に最初と次の年の2年続けて参加させて頂きました。そのときが初めての真のお母様との出会いであり、最初に参加した大きな式典でもありました。

土井議員が言う“真のお父様”とは2012年に死去した旧統一教会の創設者、文鮮明氏。メッセージの中で、土井議員は旧統一教会の主催とされる聖和式と呼ばれる文氏の葬儀に2年連続で参加したと話し、その場で初めて韓総裁と出会ったと伝えた。

掲載された写真を見ると、韓総裁の後ろに土井議員の姿が確認できる。

自民党が9月8日に公表した調査結果には、関連団体の会合への出席と記載があった。一方、旧統一教会主催の会合への出席の項目に名前はなかった。

この点を土井議員の事務所に質問したところ、「自民党にイベントの出席は報告したとした上で党本部の発表がどのような基準で分類したのか、私どもは関知いたしません」とコメントした。

一方、韓総裁を“真のお母様”と呼んだことについては「どのような内容で話せばよいのか団体から聞いて原稿を作った」としたうえでこう回答した。

土井議員事務所:
内容は十分に吟味していなかったのが実態であり、この点については軽率であったと反省しています。

木原誠二官房副長官も旧統一教会との新たな接点が明らかに

さらに9月13日、旧統一教会との新たな接点が明らかになったのが、岸田首相の最側近である木原誠二官房副長官。6年前に旧統一教会の関連団体が主催したイベントに出席していたことを木原氏本人が認めた。

木原誠二官房副長官:
きのう夕方、2016年にパネルディスカッションに出ていたというご指摘をいただきました。記憶を呼び覚ますと確かに出席していたということで。

木原副長官は「主催団体が記録にも記憶にも残っておらず、関連性を想起できなかった」と説明。9月12日、自民党に追加で報告したことを明らかにした。

梶山幹事長代行は「党が確認を依頼した段階で、十分に確認ができなかったというケースは起こり得る」と述べ、今後も追加の報告が続く可能性を示した。

(「イット!」9月13日放送分より)