ママ友による「支配」はあったのか。福岡県篠栗町で5歳の男の子が餓死した事件の裁判で、被告の女が涙を流し、当時の状況を語った。

死亡1カ月前、衰弱した5歳児の体を見て

赤堀恵美子被告(49)は2020年4月、母親の碇利恵被告(40)に指示して、当時5歳だった翔士郎くんに十分な食事を与えず、餓死させるなどした罪などに問われている。

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これまでの裁判で、赤堀被告は一貫して無罪を主張している。

9月7日の裁判で、弁護側は翔士郎くんが亡くなる1カ月前の体の様子について質問。これに対し、赤堀被告は涙を流しながらこう説明した。

赤堀恵美子被告:
びっくりしました。初めて体を見て…すごく小さくなっていて。細かったので…ショックでした。「食事あげてるのに、なんでこんなになっとーと」と(碇被告に)言いました。

現金引き出しは「碇被告に頼まれ渡していた」

また、赤堀被告が碇被告の通帳を持ち、お金を引き出すようになった経緯については「碇被告から頼まれた」と主張した。

赤堀恵美子被告:
碇被告から「仕事でお金をおろす時間がないから下ろしてきて。引き落としがあったらいかんけん、朝イチで行って」と言われた。

こう話した上で、おろした現金は全て碇被告に渡していたと主張。

また、制限していたとされる食事については「碇被告から生活がきついと聞いたため、親切心から食事を提供していた」と説明した。

裁判は8日に論告求刑と最終弁論が行われ、結審する予定だ。

(イット! 9月7日放送)