FBI=アメリカ連邦捜査局がトランプ前大統領の自宅から押収した機密文書を巡り、トランプ氏の弁護団は8月31日、連邦地裁に対し、捜査の妥当性を第三者が調査するよう改めて求めました。
FBIは8月8日、フロリダ州マール・ア・ラーゴのトランプ氏宅の捜索で11の機密文書を押収し、スパイ活動防止法に違反した疑いがあるとみて捜査を進めています。

連邦地裁への訴えの中でトランプ氏の弁護団は、「政府は、大統領文書の合法的な所持を犯罪にしようとしている」などとして、捜査の妥当性と押収物の中に開示を拒否できる文書がないかどうか、第三者の立場から検討する特別調査官の任命を改めて求めました。
トランプ氏側の異議に先立ち、司法省は8月30日、捜査妨害だと指摘しています。「特別調査官」の任命が決まればFBIによる捜査が一時中断する可能性もあります。
トランプ氏側の要請を検討する審理は、9月1日に行われる予定です。