アメリカ司法省は26日、FBI=アメリカ連邦捜査局が今月8日に行ったトランプ前大統領の自宅の家宅捜索の根拠となる宣誓供述書を公開しました。
公開されたFBIの宣誓供述書は、32ページに及び、大半が黒塗りの形で開示されました。

冒頭には、フロリダ州にあるトランプ氏の自宅への「捜索令状」を求める理由として、「政府記録の不法な隠蔽や持ち出しに関する犯罪捜査を行っている」と記されています。

そのうえで、国立公文書館がトランプ氏宅から事前に回収した文書からさらに機密文書が残されていると「信じるに足りる理由がある」と説明しています。
一方、アメリカの一部メディアが、捜索対象になったと報じた核兵器の関連文書については明らかになりませんでした。
国民の関心の高さを背景にした捜査内容の公開は異例でアメリカメディアは2年後の大統領選を控えトランプ氏にとって「新たな法的危機をもたらしている」と報じています。
一方、トランプ氏は、自身のSNSで「宣誓供述書は大幅に修正されている。FBIと司法省による完全な広報活動だ」と反発しています。