2022年10月で、帰国から20年となる拉致被害者・蓮池薫さんと曽我ひとみさん。
8月28日、新潟・佐渡市で講演し、蓮池さんは「20年という節目を最後に、この問題を終わらせなくてはならない」と訴えた。

帰国から20年…進展みられない拉致問題に「リスク恐れず交渉を」

蓮池薫さん:
20年という長い年月。家族を待つ方々にとって、どれだけつらいものだったか

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2002年に被害者5人が帰国して以降、わずかな進展もみられない拉致問題。

2002年に帰国した蓮池さん夫婦
2002年に帰国した蓮池さん夫婦

蓮池薫さんは「被害者の親世代が高齢となり、親子の再会まで時間がないことを北朝鮮にも訴えるべきだ」と述べた。

蓮池薫さん:
親子が会えなくなった場合、あなたたち(北朝鮮)の望むもの(日本からの支援)は手に入りませんよ。日本から、この姿勢で政府・国民が北朝鮮にメッセージを送る

一方、曽我ひとみさんは、一緒に拉致されたまま再会を果たせていない母・ミヨシさんとの思い出を語り、涙を見せる場面もあった。

曽我ひとみさん
曽我ひとみさん

曽我ひとみさん:
失われた44年は取り戻すことができなくても、たとえ僅かな時間であっても、母ちゃんを取り戻し、最期の瞬間までともに過ごしたいと、ささやかな望みを持っている

講演を聴いた人:
協力できることがあればと思いながら話を聴かせてもらった。「一刻も早く」という思いがすごく強くなった

蓮池さんは講演後、「政府には被害者を自分の家族に置き換えて、リスクを恐れずに北朝鮮との交渉に当たってほしい」と訴えた。

蓮池薫さん:
この20年を最後に終わらせて、解決という形に持っていきたい。持っていってほしい

(NST新潟総合テレビ)

NST新潟総合テレビ
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