猫は可愛いだけではなく、手先が器用でいたずら好きだったりもする。そんな魅力が詰まった光景がTwitterで話題となっている。Iha A(@IhaP1e)さんは、元保護猫の兄妹・モルガナくん(2歳)、ジェンナちゃん(2歳)と一緒に暮らしている。

モルガナくん(左)とジェンナちゃん(提供:Iha Aさん)
モルガナくん(左)とジェンナちゃん(提供:Iha Aさん)
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そして、自宅での愛猫をこっそりと撮影したものがこちらだ。そこには、ドアのいたずらに夢中なモルガナくんの姿が。全身をピーンを伸ばして立ち上がり、きれいな姿勢でドアノブに左手をかけている。小さな子どもが遊んでいるかのようだ。

ドアノブにいたずらをするモルガナくん(提供:Iha Aさん)
ドアノブにいたずらをするモルガナくん(提供:Iha Aさん)

Iha Aさんが「その操作は覚えなくて良いんだよ」とのコメントとともに投稿すると、ネットでは「猫背捨てたんか」「中に人入ってませんか?」などの反応が続々。20万以上のいいねを集めている。(8月29日時点)

そして今回の投稿にはモルガナくんと同じように、ドアやドアノブに触れようとする猫たちの姿も数多く寄せられ、“あるある”ないたずらのようだ。

モルガナくんの好奇心は止まらない

モルガナくんはドアを開けることを覚えて自由に出入りするようになってしまったのだろうか?Iha Aさんに聞いた。


――モルガナくんがいたずらした状況を教えて。

廊下からリビングに入るドアで、ドアノブの高さは床から90センチ。普段はストッパーで止めて開けっ放しにしています。(モルガナくんは)普段はそんなに興味を示さないのですが、今回は珍しく触ってました。そこを何とかするとドアが開くことはなんとなくわかっている感じです。


――実際に開けることはある?この約1カ月で変化はあった?

普段から引き戸はカリカリして開けてしまいます。(この約1カ月では)何度かドアノブに興味を示していますが、まだ開けられていません。ただ最近はバルコニー側のサッシを開けるところをまじまじと見て、開けたそうに立ち上がったりしています。

サッシに興味を持つモルガナくん(提供:Iha Aさん)
サッシに興味を持つモルガナくん(提供:Iha Aさん)

――ジェンナちゃんもドアなどに興味はあるの?

ジェンナは開けるのは興味無さそうで、引き戸もモルガナが開けるのを横で待っています。ただ、リビングのドアが開いていると立ち上がって閉めてしまいます。


――モルガナくんの好奇心をどう受け止めている?

開けてしまうようになるのも時間の問題かなと覚悟しました。ただ、覚えたら覚えたで対策すれば良いかなと思っていて心配はしていません。

ドアが開くのを待つことも(提供:Iha Aさん)
ドアが開くのを待つことも(提供:Iha Aさん)

猫はなぜドアを開ける?獣医師「よくあること」

猫はどうしてドアに夢中になるのか。開けてほしくない場合、飼い主が教えることはできるのだろうか。猫や犬の問題行動を専門とする、獣医師の近藤悦子さんに聞いた。


――猫がドア(ドアノブ)に興味を持つのは、よくあること?

よくあることだと思いますし、ドアノブやドアについて理解をしているとも思います。深刻な相談ではないですが、飼い主さんから「ドアを開けてしまうんだよね」という話を聞いたこともあります。私も猫を飼っていますが、開けることがあります。


――知らないうちに開け方を覚えるのはなぜ?

想定されるのは、一つが飼い主の行動から学習していること。ここを触れば開くと理解し、マネをしている。もう一つは「オペラント条件づけ」によるもの。これは結果がよかった行動の頻度は高くなるというもので、猫ちゃんなら「ドアをなんかガシャっとしたら開いた」ことから、その行動の頻度が高まる。それで上手に開けるようになるのではと思います。

飼い主や自身の行動でドアが開くと学ぶ(この画像はイメージ)
飼い主や自身の行動でドアが開くと学ぶ(この画像はイメージ)

――興味を持ち、開けようとするのは理由がある?

考えられるのは「ここから出てみたい」「他の場所に行ってみたい」という気持ちです。猫ちゃんは自宅での室内飼いが多いと思います。(事故・病気予防の観点で)室内飼いは推奨されるのですが、限られた空間で生活し、飼い主だけが出入りすると、猫ちゃんも部屋から出たいという気持ちになると思います。飼育環境にもよりますし、頑張って環境を整えている飼い主さんもいると思います。

やめさせることはできる?

――ドアを開けるのを防いだり、やめさせることはできるの?

人間とは違うので「ダメ」などと教えて、やらせないようにするのは難しいです。周囲の環境を変えたほうが良いと思います。危険を避けたいのであれば、ドアをストッパーで開かなくしたり、開けた先には危ないものを置かないといったことができるでしょう。

生活環境を豊かにしてあげてもいいと思います。キャットタワー、ウオークを用意する、知育玩具を買ってあげる。定期的に飼い主が遊んであげる。楽しいと思えたり、お気に入りの場所を作ってあげることで、ドアから出てみたいという気持ちも薄れると思います。

猫の楽しみを増やしてあげてもいいという(この画像はイメージ)
猫の楽しみを増やしてあげてもいいという(この画像はイメージ)

――悩んでいる飼い主に伝えたいことはある?

猫や犬の問題行動は、ある意味では身体の病気と同じようなものだと思います。ひどくなると治るかどうかも分かりませんし、改善にも労力がかかります飼育環境を整えたりエネルギーを発散させることなどで未然に防ぐこと、悪化させないことが大事だと思います。



猫は飼い主の動きや自身の体験から、ドアの仕組みを学ぶようだ。好奇心が旺盛なのは元気な証ともいえるので、ドアの先や周囲の環境を整えることで、対処をしてみてもいいかもしれない。