8月16日~18日までの3日間限定の夏休みスペシャル「アマ&タニラボ」。

このシリーズは、実験から「特徴」や「しくみ」を理解して、身近に天気を感じるきっかけになればと企画されましたが、天達気象予報士による実験は初日から難航。実験としては「成功」しているのに、細かいところでうまくいかず、「生放送のマジック」という名言も飛び出しました。

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テーマは「台風」 天達ついに実験成功か!?

もはや、天達気象予報士が実験を完璧に成功させられるかどうかが注目されるなか迎えた最終日のテーマは「台風」。天達気象予報士が「台風」がどのようにできるか実験に挑戦しました。

まずは、雲ができるメカニズムを説明します。

低気圧が発生した際、低気圧は空気の粒が少ないため、まわりから風に乗って空気の粒がたくさん入ってきます。

そうすると、下には地面があるので、上昇気流として空にあがり、気圧気温が下がることで「雲」がたくさんできるというわけなのです。

台風は、上昇気流によってどんどんできた雲が“密集”して発達していきます。このしくみについて実験したいと思います。

実験開始!細長いポリエチレンの袋を一気に膨らます

天達気象予報士が取り出したのは、2メートルのポリエチレンでできた筒状の袋。まずは普通に、風船を膨らませるようにクチから思い切り息を吹き込んでみます。

なかなか袋は膨らみません。しかし、天達気象予報士は「僕なら2秒でできる」と宣言。

まず、袋の端を持ってもらい、地面につかないよう、まっすぐにします。次に、袋のクチから顔を15cmほど離して、息を思い切り吹き込みました。

なんと、一瞬で袋が膨らみました!実験は見事成功、これにはスタジオからも驚きの声が上がりました。

なぜ?天達気象予報士がメカニズムを解説

なぜ、普通の膨らませ方では膨らまず、天達気象予報士の方法では一瞬で膨らんだのでしょうか?

息を吹き込む際、風船のように口を近づけて息を吹き込むと、「自分の息」しか入ってきません。これでは、どんなに肺活量のある人でも、膨らませることができません。

天達気象予報士:
空気は実はつながっています。

空気は、ある程度粘り気があるため、10~15cmほど口をはなして息を吹き込むと、周りの空気を巻き込むことで、一気に膨らむのです。

天達気象予報士:
実は、台風も中心に向かって、雲のもとがたくさん入るんですよ。それで大きくなっていくと。

さらに台風の場合はこのあと、渦をまかなくてはいけません。この渦をまくのは、地球の自転の影響で、北半球だと反時計回りに回って、台風が完成するということなんです。

スタジオからは「台風できてないじゃないですか!」と突っ込みが入るも、見事最終日に完璧に実験を成功させた天達気象予報士。

夏休み、もしまだ自由研究が終わっていない方は、是非お試しください。

(めざまし8「アマ&タニ天気」8月18日放送)