帰省客が行きかう富山空港。多くの人でにぎわう日々を願って、誰でも自由に演奏出来るストリートピアノが設置された。
設置を記念した演奏会では、中学生や県内外のアーティストたち、パイロットらによるオーケストラの演奏も披露されたほか、サプライズゲストも登場した。
「空からの富山」と題した美しいピアノ
北陸新幹線開業による国内線の減便、そしてコロナ禍での国際線の運休で、にぎわいを取り戻すことが課題になっている富山空港に8月11日、「ストリートピアノ」がお目見えした。

富山市が行うプロジェクトの一環で、市内では4カ所目の設置だ。
3月に閉校した富山市の旧八尾中学校で使われていたこのピアノ。「空からの富山」と題して、上空から見える富山の田園風景や立山連峰、富山湾などが描かれ、ストリートピアノとして生まれ変わった。

ペイントを施したのは、富山大学芸術文化学部3年の浦野聖菜さん。
設置を記念した演奏会では、統合で4月に誕生した新しい八尾中学校の生徒や県内外のアーティストが音色を奏でた。

”ハネオケ”が5曲を披露 日常が戻ることを願って
そして最後に演奏したのは、富山空港に乗り入れている全日空のパイロットやキャビンアテンダントたちによる「ANA Team HND Orchestra」。通称「ハネオケ」のメンバーが、葉加瀬太郎さんの「情熱大陸」など5曲を披露した。

ハネオケのメンバー:
日常生活が再び帰ってくることを信じて、これから先も素敵な空が広がることを願って。「Another Sky」をお届けしてお別れします

ANAあきんど富山支店 濱口紗瑛さん:
なかなか旅行に行きづらいご時世だと思いますが、みなさんが温かく集える場所に、この富山きときと空港(富山空港)がなれば良いなと思っています

ハラミちゃんも演奏 みんなが親しめる場所に
全ての演奏が終了したその時、人気ユーチューバーでピアニストの「ハラミちゃん」がサプライズで登場。

Official髭男dismの「ミックスナッツ」などハネオケとのセッションも行われ、ロビーに集まった人から拍手が贈られた。

富山空港に設置された1台のストリートピアノ。富山の玄関口のにぎわい創出に期待が集まる。
ストリートピアノを演奏した子ども:
楽しかった
母親:
みんなが親しめる場所になったら良いなと思って。空港に来る人が増えて欲しい
(富山テレビ)