いま自動販売機がめざましい進化を遂げ、各地の絶品グルメや超高級食材まで買える時代に。
最前線をめざまし8情報キャスター・横山ルリカがウォッチングしました。
月400万円売り上げ！本格絶品グルメ自動販売機
東京・品川区にある自動販売機のセレクトショップ、その名も「PiPPon！」
横山ルリカ：
うわ！すごい！ズラッと自動販売機が並んでいますよ！
細長いスペースにずらりと並んだ自動販売機はなんと10台。売られているのは本格的な韓国料理に、小籠包やちまきなどの点心、さらには本場大坂の“粉もん”まで！
横山ルリカ：
お肉も売ってる！宮崎牛！これも自動販売機で買えちゃうの!?
そう、中にはブランド牛として知られる宮﨑牛のお肉も。自動販売機ではなかなかお目にかかれない冷凍、冷蔵食品の数々。この10台だけで月の売り上げは約400万円になるといいます。
なぜ、これだけ売れているのか？定点カメラで観察するとその理由が明らかに…
横山ルリカ：
女性が入ってきました。眺めてます。いろいろあるから迷っちゃいますよね。結構、悩んでる。お好み焼きとか、焼きそばのゾーンですかね。韓国総菜の方に行きましたよ。最終的に何を選ぶんでしょう？
自動販売機の前を、行ったり来たり。そして、5分後…
横山ルリカ：
あ、お財布が出てきた。何買うんだろう…
自販機の客：
スジねぎ焼きとたこ焼きです。初めてここの前を通った時にこういうのできたんだと知って。ワクワクしますね
続いてやってきたのは2人組の女性。10回ほど来ているという、リピーターのお客さんが買ったのは大阪のお店が卸している具沢山の焼きそば。
さらにウォッチングを続けると、2人組の男性も即決。
横山ルリカ：
迷うことなくお札を入れてますね
買ったのはワタリガニが３匹半入った、ピリ辛の韓国グルメ「ヤンニョム ケジャン」。
自販機の客：
そばとかうどんの自動販売機は見たことあるんですけど、こんな斬新で新しい自動販売機は初めて見た。びっくりしました
自動販売機をカスタマイズして多種多様な商品の販売が可能に！
そこに、商品の補充に来た人が…
自販機に手際よく商品を詰めているのは「PiPPon!」の運営会社の社長、内藤大輔さん。
株式会社Dプラン 内藤大輔社長：
スーパーやコンビニでなかなか買えないようなものを揃えようと思って。全国のおいしいものを集めました
しかしなぜ、多種多様な冷凍食品を同じ自動販売機で売ることができるのでしょうか？
秘密は自動販売機の内部にありました。
この自動販売機は内部のパーツなどをカスタマイズすることでいろいろな商品に対応できるのだといいます。仕切り板を調整することでアイスなどの小さな商品からお総菜など大きな商品まで様々なものを販売できるのです。
商品の補充を済ませた内藤さんが向かったのは「PiPPon！」に韓国料理を卸しているお店、新大久保にある「チャカン食堂」。
PiPPon！での売れ行きはナンバー1。月に約100万円を売り上げるといいます。
中でも好評なのが、超本格的な参鶏湯（サムゲタン）。
鶏肉の中に、ニンニク、もち米、ナツメなどを入れ、じっくり煮込みます。そして、スープと一緒に真空パックして凍らせて出荷。しかし、なぜ自動販売機で販売しているのでしょうか？
チャカン食堂店主 パク・ジョンホさん：
コロナ禍でお店に来るお客さんが減りまして、内藤さんが「自動販売機で売りたい」と話をくれて、助かっている
自動販売機で売られている「チャカン食堂」のサムゲタン。横山キャスターも食べてみると…
横山ルリカ：
おいしい！あっさりしてるけどコクがあるんですよね。これも自販機。すごいな
さらに「PiPPon！」には自動販売機ではまず出会えない、世界三大珍味のひとつと言われる、超高級食材“キャビア”も売られています。
値段は1つ2000円から5000円。こんな高い商品、自動販売機で買うのは少々気が引けますが…
――買う人はいる？
株式会社Dプラン 内藤大輔社長：
結構います。みなさんに買っていただいてます
オレンジがぎっしり 搾りたてジュース自動販売機
続いて見つけたのは、内部にぎっしりとオレンジが詰まった自動販売機「Feed Me Orange」。
早速お金を入れてみると…
横山ルリカ：
あ、真ん中で（2つに）カットされてますね。どんどん搾られてますよ。ここ（受け取り口）から出てきてる、搾りたてのオレンジジュース。うわあ！冷たい！
3個から4個のオレンジをその場で搾った超新鮮なジュース。
横山ルリカ：
おいしい！果汁の100％の甘みとともに、酸っぱさもあるけど、きつい酸っぱさじゃなくて。これ夏、最高ですね！
国内初！くすりの自動販売機
さらに、新宿駅の構内に国内初の自動販売機が登場しました。それが「くすり」の自動販売機。
購入できるのは頭痛薬や風邪薬など30品目。将来的に離島など、薬局が少ない場所への設置を目指し8月いっぱいまで実証実験が行われています。
早速、頭痛薬を買ってみることに。すると…
横山ルリカ：
顔認証システムが出てきました！上にカメラがあるんですね。
自動販売機に取り付けられたカメラがオンラインで構内の薬局と繋がっています。薬剤師が内容を確認して承認すれば購入できるという仕組みなのです。
ありそうでなかった、くすりの自動販売機。今後、離島や高速道路のパーキングエリアなど、薬局がない場所に設置を目指しているということです。
（めざまし8「得するウォッチング」7月29日放送より）
