プロ選手達は世界を舞台に活躍すると共に、子供達の夢を叶えるという大切な役割も担っている。

試合以外の"もう1つ"の役割

東京・八王子市内のミニバスケットボールチームの元へやってきたのは、東京オリンピックで日本代表にも名を連ねたBリーグ・サンロッカーズ渋谷のベンドラメ礼生選手と、 新潟アルビレックスBBの木村圭吾選手。

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ベンドラメ選手:
できない?チャレンジしよう!最初、ドリブルでウォーミングアップします。みんな得意な手とかある?右手、左手?

参加した子供達:
右手!!

ベンドラメ選手:
オッケー。じゃあ左手でやろう!(笑)

体育館に響く、ポジティブな"掛け声"。

今回の企画は、Bリーグの選手会が「バスケ選手があなたの力に」と題し、選手会の協力が必要な企画を公募し、寄せられたもの。

取材したこの日は、ミニバスチームから、子供たちのためだけでなく、日ごろサポートしてくれる大学バスケ部の部員に感謝を込めてプロ選手のコーチングを見れる機会をという願いから実現した。

東京学芸大学4年 遠藤春希さん:
子供たちに対する接し方はすごい勉強になる。元々プロのコーチになりたいという気持ちがずっとありまして、その気持ちが強くなりました

この「夢を叶えるプロジェクト」は他にも。

東日本大震災の被災地、岩手県大槌町にできた新しいバスケコートで子供たちと選手が触れあったり、Bリーグクラブがない山梨県でプロ選手と生で触れ合う時間をつくるなど全国各地、7つの願いを実現した。

「機会をどんどん作っていきたい」

参加した子供:
毎日自主練習はしてましたか?

ベンドラメ選手:
もちろんしてました。隣にいるチームメイトに負けたくないってのがあったから、隣が10本シュート打ってたら俺は11本打ってたし、チーム内でも友達でも競争するってのが大事かな

公募ならではの子供たちからの自発的な質問に、選手からも気持ちの入ったメッセージが送られる。

参加した子供:
もっとバスケが好きになって、僕ディフェンスが好きだからもっとディフェンスを頑張りたい

参加した子供:
大人になっても普通にバスケをやって楽しいなと思いたい

選手のオフシーズンを利用した新たな社会貢献、そしてコミュニケーションの形。

その先に期待することとは…。

ベンドラメ選手:
初めてバスケットに触れる人、新しくBリーグを見たいと思う人を増やすためにもこういった活動は大事だと感じているので、僕も積極的に参加したいと思いますし、そういった機会をどんどん作っていった方がいいと思います

取材ディレクター:
プロ選手は通年動かないとという感じなんですね?

ベンドラメ選手:
それがプロ選手の特権じゃないけど、プロのコートで表現しなくても、オフコートでも価値があるというか、人を感動させられることができるのはプロ選手にしかできないと思う。オフシーズンもシーズン中も関係なくそういう活動は考えています。

(「Live News α」7月28日放送より)