秋篠宮家の次女・佳子さまは、7月13日、北海道恵庭市で開催された「全国都市緑化祭」の記念式典に出席されました。
佳子さまの地方へのお出ましは、約3年ぶりです。
「全国都市緑化祭」とは
「全国都市緑化祭」は、都市部の緑化推進を図り、花と緑の潤いのあるまちづくりを目的に、昭和58年(1983年)から開催されている「都市緑化フェア」の中心的行事として、記念式典や植樹などが行われています。ここ北海道では、36年ぶりの開催となりました。

佳子さま おことば
式典に出席した佳子さまは、今回の訪問の印象も交え、おことばを述べられました。

「ここ恵庭市では、市民主体で始められた花と緑の活動が60年以上にわたって続けられ、庭先や公園、道路や川べりに色とりどりの花が咲く美しい景観を築き上げていると伺っております。今回のフェアに向けても、子どもたちやボランティアの方々が、会場内の花壇を丹精込めて作ったり、街中を色鮮やかに装飾したりされました。私も会場への車窓から、地元の中学生によって装飾された個性豊かなプランターと、その中に咲く花々、また中央分離帯で元気に咲きほこるひまわりを拝見することができ、嬉しく感じました。そして、これまで長年にわたり、恵庭で培われてきた、人と人とのつながりや幸せを感じる花のまちづくりが、若い世代を含めた多くの人によって、さらに進められていく様子を想像しております」
表彰と都市緑化宣言
続いて「庭園出展コンテスト」や「みどりの社会貢献賞」など、各賞の表彰が行われ、佳子さまは拍手で称えられていました。
〈子どもたちによる都市緑化宣言〉
「私たちは、かけがえのない花や緑を真心を込めて守り、育て、未来へと繋げていくことをここ恵みの庭、恵庭から宣言します」
佳子さまは、地元の小学生7人が都市緑化宣言を行う様子を笑顔で見守っていらっしゃいました。

花の展示ご視察
恵庭市の住民が協力して育てた花に囲まれた、街並みをご覧になった佳子さま。
恵庭花のまちづくり推進会議 内倉真裕美会長:
バラはだいぶ終わってしまったのですが、佳子さまが来られるのを待っていたようです
佳子さま:
よかったです。ありがとうございます
恵庭花のまちづくり推進会議 内倉真裕美会長:
フロックスというピンクの花ですが、きのうから咲きだして。やはり待っていてくれたのでは
佳子さま:
ちょうどよかったです

佳子さまは、約300種類の花が植えられ、住民が、毎日早朝から手入れしているという説明に感心されていました。
恵庭花のまちづくり推進会議 内倉真裕美会長:
佳子さまも街の中を見ていただいて、花を愛する人たちがたくさんいるということもきっと目で見て感じていただけたのではないかと思うんです。
目を見てお話ししていただけて、吸い込まれるような感じで、優しくて。本当に美しくて、チャーミングで素敵な方でした
皇室と全国都市緑化祭

初めて「全国都市緑化祭」が行われたのは、36年前の昭和61年(1986年)。今回と同じ北海道でした。当時の浩宮さま(現在の陛下)が出席し、会場を視察、記念植樹に臨み、ヤエザクラの苗木を植えられました。

昭和から平成へと時代は移り、「全国都市緑化祭」へのご出席は、陛下から秋篠宮さまに受け継がれました。
平成5年(1993年)からはご夫妻で出席し、平成30年(2018年)まで毎年のように足を運ばれました。

令和になると、長女・眞子さんが引き継ぎ、長野県松本市で行われた緑化祭では、雄大なフラワーガーデンを散策。地元の品種、ササガオシドリザクラを記念植樹しました。

眞子さんの結婚に伴い、令和3年度(2021年度)から受け継がれた佳子さま。
コロナ禍の影響で、今年3月の開催となった熊本市の緑化祭にオンラインで出席し、赤坂御用地から記念植樹にも参加されました。

今回、初めて会場で記念植樹をされた佳子さま。地元の小学生と顔を見合わせながら、エゾヤマザクラの苗木を植えられていました。
昭和から、平成、令和と長年にわたる都市緑化への思い。そのバトンを受け継いだ佳子さまは、緑化の輪がさらに大きく広がることを願っていらっしゃいました。
(皇室ご一家」7月24日放送より)
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