記録的な早さで到来した2022年の夏。全国各地で厳しい暑さになっている。また電力会社からは、節電が呼びかけられている。そのポイントなどを取材した。
救世主は「省エネ家電」?
記録的な早さで到来し、いきなり厳しい暑さとなったこの夏。大きな懸念となっているのが電力だ。
九州電力でも、安定供給に最低限必要な予備率は何とか確保できるとした上で、支障のない範囲での節電を呼びかけている。

大分市内の家電量販店。この時期、最も売れ筋のエアコンでは、省エネタイプのものが2021年の5割増しで売れ行きを伸ばしている。

ケーズデンキわさだタウン店 藤田一栄さん:
省エネ家電は客の関心も高くなっていて、特に電気代が高いエアコン、冷蔵庫の省エネ性が高い商品が最近は売れている
最新型の冷蔵庫には驚きのエコ機能が…。

カメラがついていて、ドアを開ける度に自動で中の様子を写真に収め、それをスマートフォンで見ることができる。何があって何が足りないか、写真で確認できるため必要以上にドアを開けずに済み、節電に繋がるということだ。
今すぐできる節電術 専門家が解説
家に今ある家電で節電に繋げる方法も知っておきたい。ポイントを専門家に教えてもらった。
まずはエアコン。
消費生活アドバイザー 林真実さん:
サーキュレーターや扇風機を併用してもらって、部屋にうまく風が循環するようにすると、エアコンはそんなに頑張らなくてよかったりする

冷たい空気は下に溜まるため、まずはエアコンの風向きを「水平」にすることがポイント。さらに扇風機やサーキュレーターで風を循環させれば、冷たい風を効率よく部屋全体に届けることができる。
また、テレビは画質や明るさを下げることで、見ながら省エネに取り組める。
消費生活アドバイザー 林真実さん:
エネルギーの断捨離と思って、無駄になっているところがないかしっかり総点検して、快適に過ごしてほしい
電気を使わない“ひんやりグッズ”が人気
一方、大分市内の雑貨店では、電気を使わないひんやりグッズが人気だという。
シャツやシーツなどに吹きかけると、ひんやりとした感触になるスプレーなど、暑さ対策グッズを約200種類ほど取り揃えているが、暑さが厳しくなった頃から売れ行きが好調で、商品によっては入荷待ちのものもあるということだ。

厳しい暑さが予想される2022年の夏。省エネを心掛けながら乗り切りたい。
命を守るためにもエアコンは適切に使い、使っていない照明を消すなど出来る範囲での節電を心掛けよう。
(テレビ大分)