全国各地で相次ぐ猛暑。東京都では、観測史上最も長い9日連続で猛暑日を記録しました。めざまし8は、気温が上がるにつれ、車内でも事故が起こる可能性について取材しました。
車内高温で「ドラレコ吸盤溶けた」
こちらは、2日東京・町田市で撮影された写真。暑さでドライブレコーダーの吸盤部分が溶けてしまっています。
この記事の画像(8枚)さらに、これは1日、SNSに投稿された1枚の写真。車の助手席のシートが黒く焦げています。
撮影者は、消火に当たった消防担当者から、原因は車内に置いていたモバイルバッテリーが暑さによって破裂した可能性が高いと指摘されたといいます。撮影者によると、この写真は2021年の8月に撮影。2022年は6月にしてすでに猛暑だったことから画像を投稿し、注意喚起を行ったといいます。
車内温度も急上昇 専門家「ものの置き忘れに注意」
連日、猛暑が続く日本列島。東京都心では、7月3日も35℃を超え、観測史上最長となる9日連続での猛暑日となりました。実は、その気温と共に急上昇しているのが車内温度。
車内温度の上昇によるリスクについて交通事故鑑定人の中島博史氏は「つい置いて出かけたくなるという気持ちは分かりますけれども、基本的に車内というのは非常に環境が厳しいので、ここに物を置いたら爆発しないまでも、壊れたり可能性が非常に高いです。ですから、ものを置きっぱなしにしないというのを習慣づけて欲しい」と注意を呼びかけています。
3日、めざまし8が午後1時半に27.3℃だった神奈川県藤沢市で車内の温度を計測すると、車を止めてから1時間で31.3度から36.9度と、5度以上上昇しました。
私たちの生活に欠かせないスマートフォンも、車内が高温になると、大きな火花と共に、炎がでました。
猛烈に火花を噴き出しながら燃えているのはリチウムイオン電池。スマートフォンや、この時期、使う人も多い携帯型扇風機の中などにも入っています。しかし、熱に弱いため、直射日光の当たる車内に放置すると発火する危険性が高いのです。
新潟市・消防局予防課の杉本博一消防指令は、「夏の暑くなる車内や直射日光の当たる場所に放置すると、それが原因で発火する危険性が高まる」と警告します。
さらに、高温になりやすい自動車は、運転するドライバー自身にも危険が及んでいます。連日の猛暑には、熱中症以外にも、モバイルバッテリーやスマートフォンの置き忘れで、重大な事故に繋がる可能性があります。
(「めざまし8」7月4日放送)