近い将来、新しい交通手段になるかもしれない「空飛ぶクルマ」について、大分県内でも関心が高まっている。

「エンタメや遊覧から」万博ではタクシーとして

空飛ぶクルマの開発に取り組む愛知県の企業が、大分市に招かれた。

スカイドライブ 佐藤剛裕COO:
空飛ぶクルマを使って、いつでもどこでも誰でも、移動できるような世界を実現したい

大分経済同友会が6月23日に開いた講演会。

空飛ぶクルマの開発に取り組む企業・スカイドライブの佐藤剛裕COO
空飛ぶクルマの開発に取り組む企業・スカイドライブの佐藤剛裕COO
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空飛ぶクルマの開発に取り組む愛知県豊田市の企業「スカイドライブ」は、プロペラの付いた機体を開発していて、3年前に有人飛行に成功している。さらに開発を進め、2025年の大阪・関西万博では空飛ぶクルマをタクシーとして活用することを目指している。

スカイドライブ 佐藤剛裕COO:
地方にかなりいい景色であったり、普段なかなか見られない非日常の体験が待っていると思うので、まずはそういうエンタメや遊覧から。将来的には普通の移動手段として、空飛ぶクルマを使っていく形で導入検討いただければ

講演を聞いた県内企業からは期待の声が聞かれた。

大分県の企業:
まさに観光の多様化につながっていく夢のある話だと思う。移動そのものがアトラクションになって、大分の魅力になっていいのでは

「小回りが利く」と自治体も導入に前向き

魅力的な未来の乗り物に県内の自治体も期待している。大分市都市交通対策課の橋本陽嗣課長は「小回りが利くであろう空飛ぶクルマを活用するのは、非常にポテンシャルがあるのではないか」と話す。

人口減少に伴う利用者の減少で公共交通機関が岐路に立つ中、大分市は自動運転バスなど新たな交通手段の検討を進めている。

新たな交通手段として検討されている「自動運転バス」
新たな交通手段として検討されている「自動運転バス」

空飛ぶクルマについても今年度の一般会計当初予算に1100万円を計上していて、導入の可能性などを調査していくことにしている。

観光や災害時等…用途拡大にも期待

大分市都市交通対策課 橋本陽嗣課長: 
別府湾が開けてそこが飛びやすいというのは、一つの魅力かなと思っている

大分市は安全性への懸念を払しょくするため、まずは住宅地などが無い別府湾上空での飛行が実績を重ねる場として適していると話す。

安全性を証明するため、飛行実績を重ねる
安全性を証明するため、飛行実績を重ねる

さらに、大分空港や別府湾周辺の観光施設などへのアクセス向上、救急搬送や災害での活用など用途を広げられるのではないかと考えている。

大分市都市交通対策課 橋本陽嗣課長:
いち早く都市間競争を勝ち抜くためにも、(大分市は)飛びやすい環境がつくれると思うので、まずはそういったところを自治体として取り組んでいきたい

新たな交通手段として期待される「空飛ぶクルマ」
新たな交通手段として期待される「空飛ぶクルマ」

新たな交通手段として期待される空飛ぶクルマ。県内でも近い将来、行き交う姿が見られるようになるかもしれない。

(テレビ大分)