今話題のグルメの映像からヒットの理由を探る新コーナー「うま撮」。今回は、氷を削ってシロップをかけるだけでは終わらない、新たな姿になっている暑い季節にぴったりな「かき氷」を調査した。
真っ赤な炎をまとい赤色に変化
連日の暑さで、食べたくなるのが「かき氷」。そのかき氷がいま、ゴージャスな進化を遂げている。
インスタグラムには「かき氷」について445万件以上投稿され、仕上げに仕掛けがある物など、工夫をこらした「かき氷」が登場。かき氷を求め、お店には行列ができてる。
そんなゴージャスなかき氷を東京・吉祥寺にある「カフェ ルミエール」で食べられる。
店内には、スマホでかき氷を撮影する多くの女性客の姿があった。話を聞くと、「こんなかき氷があるんだと思ってすごく驚いた」「ダイナミックでビックリしました」という声。
みなさんが驚いている理由を「うま撮」する。
氷を覆う白い物の正体は「メレンゲ」。注文の度に、手作業で形を作っていく。
さらにゴージャスさを演出する工夫がある。フワフワのメレンゲに赤い液体をかけると、白いメレンゲが真っ赤な炎をまとい鮮やかな赤色に変化していく。
実はこの液体、透明なサクランボのリキュールにラズベリーのエキスを加え、赤く色付けしたもの。リキュールを加熱して温度が上昇すると炎がたち、そのままメレンゲにかけることで香りが広がりゴージャス感がアップする。
その名も「アリスの薔薇の焼き氷」1650円。（9月ごろまで販売予定）
薔薇の色が変わることで、アリスの世界観を表現しているという。さらに、男性客に話を聞くと、「食べ進むごとに少しずつ味が変わっていく」という声があった。
実は、中には、クリームチーズやラムレーズンなどが入っており、メレンゲと合わさることで、スイーツのような味わいになる。
渡邊渚アナウンサー：
しっかりフルーティーの香りがしていて、チーズの味もするし、ラムレーズンもたっぷり入っていて見た目も味も芸術品です
自由研究のようにワクワクする仕掛け
続いては、毎年個性的なかき氷を期間限定で販売しているという、東京・港区にある「INTERSECT BY LEXUS-TOKYO」。
2022年は、都内でここでしか食べられないという、口当たりが優しい軽井沢の天然氷を使用した「Cotton Ice」1200円を販売している。
INTERSECT BY LEXUS-TOKYO・アシスタントマネジャー：
かき氷に綿あめをのせた、自由研究のようなメニューを開発しました
その仕掛けは、綿あめだけではない。お客さんのリアクションとともに、自由研究のようにワクワクするかき氷を「うま撮」する。
「おお～すごい！大きい！」「あ～すごい！溶けてる溶けてる！」というお客さんの声と共に綿あめにかけたのは、付属のイチゴソースと練乳ソース。
食べたお客さんに話を聞くと、「サッパリしていて練乳も甘すぎなくておいしかったです」という。かき氷より先に綿あめだけを食べている人もいた。
実はこの綿あめ、上品な香ばしさと苦みがあるほうじ茶。さらに、ハッカを混ぜスッキリした味わいに仕上げている。
渡邊渚アナウンサー：
ほうじ茶の上品な香りとイチゴのスッキリした甘さ、濃厚な練乳ソースで後味はハッカですごくさわやかです。これは止まらなくなりそう。おいしい
プルプルでシュワーと溶けていく新食感
東京都台東区にある「浅草クレープ つつむ」には、ゴージャスなかき氷を求めて、お店の前に行列ができていた。
そんな人気店が、6月18日に発売したかき氷が「赤紫蘇ベリー。」1200円。（※7月上旬までの発売予定）
氷の上に乗せているのは、プルプルな赤紫蘇のエスプーマ。
食べたお客さんからは、「新感覚でシュワ―って溶けていく感じの、食べたことない優しい感じの味」という声。
東京都新宿区にある行列店「氷庵 富士の雫」のかき氷は、「あんバター」1400円。
南アルプス・八ヶ岳の天然氷を使用し、氷の削り方を調整、練乳と合わせることでとろける食感を実現している。
提供されるのは、あんこだけが乗ったかき氷だが、食べる際には、お客さんから「おぉ～！スゴ！」「おぉ～」という声が出るゴージャスさを演出する最後の仕上げがある。
黄色い糸状の物をかけていく。モンブランのようだが、実は、この正体はバター。こんなにバターをかけて大丈夫なのだろうか？
食べたお客さんは、「全然軽くてサラっと食べられる感じがする」「食べてみたらバターも強くなかったのでちょうどよかったです」と話す。
糸状のバターの作り方は、企業秘密。直径1ミリの細さにして、中に空気を含ませることで、サッパリ食べられるという。
完成間際にかけられるバターは、かき氷の上で固まらずに、あんこと絶妙なハーモニーが楽しめる。
渡邊渚アナウンサー：
あんこの優しい甘さとバターの塩気とコクで食べ進んじゃいます！これは幸せなかき氷
これから迎える本格的な夏の参考にしてみてはいかがだろうか。
（「めざましテレビ」6月27日放送より）
