私がお伝えしたいのは、「レトロ回帰で再燃!夏の”スケートリンク”」です。

アメリカ・ニューヨークのセントラルパークに先週、「ローラースケート専用リンク」が期間限定でオープン。

70年代のブームが、コロナ禍で再注目され今年、アメリカ各地に専用リンクが続々登場しています。

ポイントはこちら、「ステイホーム終わっても人気継続のワケ」注目です。

【注目ポイント・記者解説】

16日にセントラルパークにオープンしたローラースケート専用リンク、その名も「The DiscOasis」。

夜はカラフルなイルミネーションに照らされ、DJのかける音楽に合わせてローラースケートを滑るというもの。この点でも、「ディスコ」カルチャーのカムバック=レトロ回帰ともいえる。

セントラルパークだけでなく、今年はローラースケート専用リンクが各地で続々登場。

4月には、巨大クリスマスツリーの点灯式が毎年ニュースになる「ロックフェラーセンター」が、「ローラースケート専用リンク」としてオープンする。こちらも冬はアイススケートリンクとして営業しているが、ブームを受けて夏季限定で「ローラースケーター用」としたものだ。

なぜアメリカで今ローラースケートなのかというと、2020年春から新型コロナのパンデミック以降、以下の現象があったと考えられる。

①ステイホームが続き、一人で運動をしたり趣味を探す人が増えた

②車を持たない人が、公共交通機関以外の移動手段として使うようになった

③TikTokなどのSNSでローラースケートをする映像が若者の間でバズった

ステイホーム中に火がついた流行が、コロナが収束すると終焉してしまうことは、よく見られた。

しかしこの「ローラースケート」は、「一人でもできる」という特性がある一方、音楽を聴いて踊りながら「みんなで楽しめる」という「コロナ後の楽しみ」とのニーズにもマッチしていることが、コロナ後も人気定着の理由といえるのではないだろうか。

余談だが、今回オープンした「セントラルパーク」のリンクも冬はアイススケートリンクとして
営業しているが、あのトランプ前大統領とも関わりがあることで話題になった。

トランプ氏の一族が経営する企業が30年以上にわたり運営をしてきたが、去年1月6日の議会襲撃事件を扇動したとして、市側が契約を打ち切ると発表した。

壁に大きく書かれていた「トランプ・オーガニゼーション」の文字は現在、なくなっている。

もし「トランプ」と書かれたまま、ローラースケート場がオープンしていたら、別の意味で話題となっていたかもしれない。

(FNNニューヨーク支局 中川真理子)

中川 眞理子
中川 眞理子

“ニュースの主人公”については、温度感を持ってお伝えできればと思います。
社会部警視庁クラブキャップ。
2023年春まで、FNNニューヨーク支局特派員として、米・大統領選、コロナ禍で分断する米国社会、人種問題などを取材。ウクライナ戦争なども現地リポート。
「プライムニュース・イブニング元フィールドキャスター」として全国の災害現場、米朝首脳会談など取材。警視庁、警察庁担当、拉致問題担当、厚労省担当を歴任。