育成出身の2年目ロッテ佐藤奨真(24)が6回2失点、プロ初勝利を挙げた。

4度目の先発で初めて上がったヒーローインタビューのお立ち台。「1勝目をやっと取れてほっとしています」と初勝利の余韻に浸った。そして「父親が観に来ていてウィニングボールは父親に渡したい。勝つまで毎試合応援に来てもらっていたので感謝しています」と父親に感謝を届けた。

雨で試合開始が30分遅れても「メンタルは崩れることはなかった」という左腕はチェンジアップを駆使してDeNA打線から自己最多の7つの三振を奪った。さらに直球はこの日最速139キロに対し、最も遅いカーブの球速は85キロ。54キロ差の緩急で的を絞らせなかった。

「いずれ100勝、150勝とできる投手になりたい」。

前日に先発した佐々木朗希(20)のように160キロが投げられなくともプロで勝てる。それを自ら証明した日だった。

ロッテ5―4DeNA
(ZOZOマリン・12日)