名古屋の一等地に突然現れた野菜畑

取材班が向かったのは、名古屋市。百貨店や高級ホテルなどが立ち並ぶJR名古屋駅前で目撃したのは駅前の超一等地に現れた野菜畑。

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ナスやトマト、ピーマン、トウモロコシなどの夏野菜が実り、さらには、ほうれん草の仲間のビーツやアロエといった変わり種がずらりと植えられている。

道路脇にある植樹帯の一角にある野菜畑は、地元でもあまり知られていない。

――奥にナスとか見えますか?

名古屋市民:
あっ本当だ!あるある!田舎の畑みたいな感じで何のために植えたんですか

実はこれらは誰かが無断で栽培したもの。名古屋市では、植樹帯で個人の野菜などを栽培することを認めておらず、道路法に違反するおそれがあるとして6月1日撤去を促す看板を設置した。

野菜畑を作った男性に直撃!

6月14日、取材班が現地で取材していると野菜畑を作ったという男性が現れた。

――ここは何年前からやっている?

野菜畑を作った70代男性:
ここは2年くらい前。あまりにもゴミが多くて草が生えている。一銭も金もらってない

都会の駅前に現れた野菜畑について通行人は…

名古屋市民:
いや反対でしょう。

――なぜですか?

名古屋市民:
市の許可も得ないでやって。ずうずうしい。ひどい

一方でこんな意見も…。

名古屋市民:
雑草が茂っているよりいい。見た目はいい感じ

河村市長「スイカなんか特に最高だぞ」

取材班はこの場所を管理する名古屋市の河村市長に直撃取材。野菜畑の撤去について話を聞いてみた。

名古屋市・河村たかし市長:
そんな水くさいこと言ったらいかんですよ。そもそも歩道とかそういうものは市民のためにある。トマトもうまいということになれば最高じゃないですか。何でいかんの

意外なことに無許可の野菜畑を容認する意向を示した。さらに、こんな発言も

――市長としては今後は見守る?

名古屋市・河村たかし市長:
いやいや応援していきたいですわ。名古屋中の歩道にずっとトマトが植えられていたら楽しい。スイカなんか特に最高だぞ

この発言から約5時間後、現場では新たな動きがあった…。新しい看板になっていた。
新たに付け替えられた看板には、「この野菜を植えた方はご連絡ください」との文字が記されていた。午前中に建てられていた看板にあった「撤去」の文字は消えていた。

名古屋市は畑を作った男性から連絡を待ち、詳しく話を聞きたいという。

(「イット!」6月14日放送分より)