コロナ禍が長引く中で、相次ぐ食品の値上がり…。生活困窮者を支援するフードバンクには、利用者から切実な声が寄せられているという。

コロナに加え原油・食品価格高騰… 寄付の品数も少しずつ減少

宮城県仙台市青葉区の「フードバンク仙台」。まだ食べられるのに捨てられてしまう食料品などを、企業や個人から寄付を募り、生活が苦しい世帯などに無償で届ける活動をしている。

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フードバンク仙台・スタッフ:
半年前は野菜やおかず系レトルトパックが多かったが、今は主食系のごはんが多い

2022年5月、フードバンク仙台が寄付を受け、生活が苦しい世帯に届けた食料品は少なくとも3.3トン。幸い、現在は寄付される食料品の量自体に大きな変化はないが、値上がりしている輸入品を中心に、品数が少しずつ減ってきたという。

フードバンク仙台・スタッフ:
栄養があるものを取るのが大事だが、配るのが今難しい

民間の調査会社によると、2022年6月から袋麺などの加工食品や菓子類など、値上がりする食品は1515品目。2022年1月から12月までに値上げする食品は、6月1日時点で1万789品目にのぼり、平均の値上げ率は13%となった。

「原油価格高騰、食料価格高騰が家計に響いています」と、フードバンク仙台には、価格高騰に苦しむ人たちから切実な声が多く届いている。

フードバンク仙台・川久保尭弘さん:
2021年の冬から食料品価格、水・光熱費が高騰し、支援依頼がかなり増えてきた。依頼はどの属性・年齢・性別・障がいの有無、働いているか失業しているかにかかわらず、みなさん困っている印象

支援依頼が増えた一方で…現金の寄付は減少 支援の継続は模索状態

フードバンク仙台は、多い時で1日に50世帯以上に支援を行っている。長引くコロナ禍による失業や収入の減少などにより、支援が必要な人は高止まりが続いている。
一方で、2022年に入ってから、フードバンクの運営に必要な現金の寄付が、2021年に比べ2割ほど減少。支援を行う側の人たちも不安を抱えている。

フードバンク仙台・川久保尭弘さん:
社会全体に余裕がなくなってくると寄付しづらいというのはあるが、どのように食料支援、命を守る支援を持続させていくのか、現場としては非常に不安を抱えている

持続可能な支援のために、現場では模索が続いている。

フードバンク仙台・川久保尭弘さん:
困っていたら遠慮なく食料支援を利用してほしい。余裕がある人は寄付や食料提供などで手助けしてくれるとありがたい

(仙台放送)