この春、愛媛県立とべ動物園に入った新人キーパー・広田祐己さん。
動物たちを相手に奮闘する新人・広田さんの1日に密着した。

営業マンから長年の夢だった“キーパー”に

休園日のとべ動物園。

広田祐己キーパー:
おはようございます

朝からフレッシュな笑顔で現れたのは、この春からとべ動物園で働き始めた広田祐己キーパー。千葉県出身の26歳。

この記事の画像(24枚)

とにかく動物が大好きで、幼いころから飼育員を目指していたそう。

広田祐己キーパー:
幼なじみとかに聞くと、小学生くらいから言ってたそうなので、かなり昔から動物は好きだったんだなと思います

実は、動物園に来る前の職業は…

広田祐己キーパー:
普通のメーカーの営業というか、法人営業みたいな形でやってましたね

鈴木瑠梨アナウンサー:
営業マンだったんですね

広田祐己キーパー:
そうですね。スーツ着て革靴履いてやってました

広い世界を見るために、大学卒業後はメーカーの営業職として4年間勤務。
この春、夢だったキーパーへの転職を決めた。

キーパーの1日は長く…覚えることもたくさん

広田さんが担当しているのはジャガー、ピューマ、アフリカゾウ。

広田祐己キーパー:
中獣舎放飼開始します。よし、ピュータ行こう

朝は、動物たちを屋外に出すところから始まる。

外に出したあとは、動物たちの様子を観察。

広田祐己キーパー:
あんまり動いているところは見れてないですけど、多分体調は大丈夫かなと思います

続いて、ジャガーを外に。
ここで先輩キーパーからチェックが入る。

清水和真キーパー:
エサなし?

外にエサを置くのを忘れていた。急いで鶏肉を取りに戻る。
外に出すだけでも覚えることは盛りだくさん。

今度はアフリカゾウ。
グループで飼育を行っているアフリカゾウ。

広田さんはゲートを開ける係。
ゾウが運動場に出たら、待っているのが清掃。寝室にたまったフンを集める。

その量は、1頭で何と約100kg。かなりの重労働だ。
集めたあとは、先輩と協力しながらトラックに。汗っかきだという広田さん、額には汗がにじむ。

清水和真キーパー:
どっちかって言ったら、きついことしよるの俺なのに、俺より汗かくってどういうことやねん

広田祐己キーパー:
よいしょ。じゃあまたあっちの部屋の掃除に行きます。はい、まだ序盤の序盤ですね

1時間かけて掃除したあとは、エサの用意。2階から、指定された干し草を下に落としていく。

ゾウのエサの準備ができたら、再びピューマとジャガーの獣舎へ。

広田祐己キーパー:
肉食動物なので、鶏肉とか馬肉とかをあげたりしています

朝から動きっぱなしの広田さん、午前中の仕事はまだある。

広田祐己キーパー:
ゾウ舎の方でゾウのトレーニングがあるので、その作業に今向かってます

この日は、トレーニングと一緒に体調管理のためにも大切な血液検査も行う。

新人の広田さんは、まだ先輩たちのサポート。
ゾウと信頼関係を築き、号令が出せるようになるには3年はかかるという。今は先輩たちを見ながら勉強の毎日だ。

広田祐己キーパー:
例えば、立つ位置だったりとか、まだそれを見て勉強中なので、日々学ばせてもらってるって感じです

体力勝負の仕事…しっかりエネルギー補給を

ようやくランチタイム。

広田祐己キーパー:
きょうのお昼は、自分で作った適当なごはんと、あとカップ麺を少々いただきます

体力勝負のキーパーのお仕事。手作りの牛丼とカップ麺でエネルギー補給。

お昼も食べて午後の仕事へ。
休園日のこの日は、ジャガーの飼育スペースにある古くなった木を降ろす。

清水和真キーパー:
外側から脚立立てて、全部番線(針金)切っちゃって。外につながってる部分だけ切っちゃって

先輩の指示に従って、作業を進める。

清水和真キーパー:
いいでしょ。この脚立の立て方も、たどたどしい感じが

広田さんにとって清水キーパーは尊敬できる先輩。いろんなことを吸収している。

清水和真キーパー:
こういう遊具を付けるのも現場で、僕らもそうですけど、そういうやり方って当然僕らも知らないので、先輩から習っていくというか

先輩から見た広田さんは?

清水和真キーパー:
普段も一生懸命仕事してくれていますので、かわいい後輩だと思います。

清水和真キーパー:
われわれとは違った発想や考え方を持っていると思うので、すごく楽しみにしています

「人と動物の間に立つ存在に」

動物たちを寝室に戻して、外も少し涼しくなってきたころ、ようやく1日の仕事が終わる。

広田祐己キーパー:
お疲れさまでした。非常にきょうはやることが多かったので、ある程度は達成できたので良かったかなと思います

広田さんのキーパー人生はまだ始まったばかり。これからの目標は?

広田祐己キーパー:
人と動物の間に立つ存在になりたいなと思っています

広田祐己キーパー:
人に動物の素晴らしさを伝えるのはもちろんなんですけど、動物をキーパーとして守っていく存在であるってところも両立できるような存在になれればいいかなと思っています

(テレビ愛媛)