私がお伝えしたいのは「麻生・菅が週2で食事」です。
自民党の麻生副総裁と菅前総理ですが、先週月曜と金曜と一週間で2回も会食。
たびたび不仲がささやかれた両氏の接近に党内からは「腹の探り合いだ」「党内融和だ」「2人で会うことだけでも意味がある」など様々な臆測が流れています。
ポイントはこちら、「麻生・菅接近で党内力学に変化?」注目です。
【注目ポイント・記者解説】
麻生氏、菅氏の会食ですが、先週月曜は東京都内の日本料理店で、先週金曜は麻生氏の自宅で両氏の夫人も交えて行われたということで、自宅での開催は初めてということです。
当時の菅内閣で、麻生氏は副総理と財務相を務め政権を支えましたが、菅政権末期から両者の間の距離が出始め、岸田政権発足後は、麻生氏は自民党・副総裁を任され、党の要職を担う一方で、菅氏は非主流派に転落しました。
さらに麻生派から、菅氏に近いとされる佐藤勉前総務会長らが退会するなどの混乱も起きていました。
そのため両者の会食は「情報収集のための腹の探り合いではないか」との見方も出ていますが、自民党関係者によると、安倍政権時代に麻生氏が副総理、菅氏が官房長官だった頃から定期的に開催されていて、「二人とも口が堅いから表に出なかっただけ」と指摘します。
先週月曜の会食は、第三者も交えたものだったということですが、「会うことだけでも意味がある」との声があるように、党内で影響力がある両者が1週間で2回も食事を共にしたことは、党内の結束を強める狙いがありそうです。
(フジテレビ政治部 大家璃子)