郵便配達や新聞配達などでも使われるバイク、「スーパーカブ」。宮城・気仙沼市で5月22日、このスーパーカブが、宮城県内外から集結するイベントが開かれた。個性豊かなスーパーカブに注目。

愛車への想いを語り合う

海沿いの「道の駅大谷海岸」に集まったのは、ホンダの「スーパーカブ」。その数、115台。

この記事の画像(12枚)

5月22日に開かれたのはスーパーカブの愛好家が集まるイベント、その名も「気仙沼カブ“ヌシ”ミーティング」。

参加者:
福島県の郡山市です。4号線を北上して登米をまわって、7時間かけて来ました

参加者:
茨城県の龍ケ崎です。きのう3時に出発をして12時間くらいですか。きのう晴れてたので、こっちに来られた。来ちゃえば、雨が降っててもどうでもいいかなと

宮城県内外から愛好家が集まり、情報交換をしながら愛車への想いを語り合う。

交流の様子:
あえてのサビいいよね。オレなんてあえてのサビじゃなくて、サビてウインカー取れそうだけど、10年間まだ乗ってっから

取材班注目のスーパーカブ

愛好家だけあって、みなさんのスーパーカブ、どれもカスタムしてカブらないものばかり。どれも個性がすごい。

ここからは取材班が注目したスーパーカブを紹介する。
まずはこちら、車体にトレーラーを連結している。重さ30キロほどの荷物を積めるということ。

カブ歴10年:
荷物がつくので、キャンプとか、そういうのに使えるかなと思って

続いては、スーパーカブとは少し違うがこちら。一見、自転車のようにも見えるが、1954年に誕生した「サンライト」というバイクで、今でもエンジンがかかるということ。

カブ歴30年:
普通の自転車のようにこいで行って、エンジンがかかったままこいで、このクラッチを入れるとエンジンで走りだす仕組み。バイクは、音が非常に魅力があって、大きいバイクはそれなりの迫力のある音。これはこれで50ccということで、今の50ccにはない昔の音が聞こえる、そんなことが楽しみになっています

イベントを企画した米倉伴式さん。復興が進む街の様子を、バイクに乗って見に来てもらいたいと話す。

イベントを企画した 米倉伴式さん:
東日本大震災から11年が経って、こっちもだいぶ復興が進みましたよと、バイク好きの人たちにもみてもらいたいっていうのもありました。同じ趣味をもった人たちが来て、交流していただければいいのかなって思います

このスーパーカブ、新聞や郵便の配達で見かけるが、1958年に誕生、2018年に60周年をむかえた歴史あるバイク。2017年には世界の累計生産台数が1億台を超え、人気は世界規模といった車種。今回、参加した方々に聞くとスーパーカブの魅力、こんなことを話していた。
「比較的、手ごろな価格で手に入る。維持費が安い」
「長距離、街乗りなどどこにでも行ける」
「自分の好みでカスタムしやすい」
こういった声も聞かれた。この手軽さが長く愛される理由かもしれない。

(仙台放送)

仙台放送
仙台放送

宮城の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。